【声優/歌手】専門学校の授業をこなしていればデビュー出来る?
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- 2024年1月26日
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タレントやミュージシャンを目指して専門学校に入ったあなた。
一通り授業をこなしてみると、「あれ、そんなに大変じゃないかも!?」そんなふうに感じて、胸をなでおろしているでしょうか。
有名な先生が大勢いて、最新のカッコイイ機材がたくさん揃っている専門学校。ここで毎日授業をこなしていれば、デビューできるのでしょうか!?
授業をこなすだけではデビューはまったくムリ!
はい。結論から言います!
その専門学校がどんなに有名校だろうと、立派な機材や先生の揃った学校だろうと、ただ授業のカリキュラムをこなしているだけでは、芸能界デビューは無理です!
専門学校に入る前からちょっとした大会で入賞するくらいの実力があったなら話は別ですが、そうでない人が大多数ですよね。平均程度の実力の人にとって、授業をこなしているだけでは芸能界デビューは至難の業・・・。
「ウチの学校は、有名な○○さんを輩出しています♪」なんて学校のパンフレットに書いてありますよね。
でも、一学年に生徒は何人いますか?その学校、何年続いていますか?
大手の専門学校でも、デビューして高い知名度に達する生徒は、「数百人に一人」程度です・・・。その1人にあなたがなるには、クラスで1番、学年で1番と噂されるくらいにならなくてはなりません!いえ、実際には、個性の魅力によって抜擢される面もあるので、必ずしも1番上手になる必要はないんですけどね。それでも、上位10~20%くらいの実力者になる必要はありそうです。それは、授業をこなしているだけでは、ムリがありますね・・・。
芸事って、毎日の練習の積み重ねなのです。
ボーカルに限らず芸事って、毎日の練習の積み重ねで上手くなるものなのです。それは声優についても同じ。
とても社交的でいつもたくさんおしゃべりしたり歌ったりしている人は、専門的な練習をしていなくてもそこそこ上手いかもしれませんね。でも、芸能界デビュー出来るほとではないです。
誰もが「上手い!」とうなるほどの実力者は誰しも、毎日毎日練習しています!
授業というのは、何を練習すればいいのか、どんなコツがあるのか、それを知る場にすぎないんです。授業で先生に習ったことを踏まえて、お家やスタジオやカラオケボックスや公園で何度も何時間も練習して、そうして真の実力を培っていきます。
授業である種のコツを教わると、それだけで見栄えは大きく変わるかもしれませんね。それで上手くなった気になってしまいがちですが、それは「真の実力」とは違います。
たとえば、オーケストラの演奏者というのは、難しい譜面の交響曲を、初見でも弾けてしまったりします!それは、ものすごくものすごく練習してきたからです。ものすごく実力があるのですね。
周りの雰囲気に流されないで!
専門学校には、正直なとろこ、あまりやる気のない生徒も多いものです(笑)
芸能界デビューする気はあまりなく、「大学よりは音楽してるほうがいいや」とか、「社会人になるくらいなら専門行っとこう」とか、そんなユルいモチベーションの人も多いです。
彼らは、授業を真面目に受けていたとしても、自主練習はあまりしないですね。
周りがみんなそんな感じだと、どうしても、「専門学校ってこういう感じでいいんだ」と思い込んでしまいがち・・・。
または、周りの子たちが遊びすぎだなと感じても、「ねぇ、今日もマクドナルド行こうよ!」と誘われると、断れずに流されてしまう人が多いものです。「あの子、優等生じみててムカつく!」とか言われたくないですよね・・・。
こうした葛藤に、誰もがぶつかるでしょう。
やる気のある子と友達になるべし!
学校で孤立するのは辛いものです。学校生活が楽しくないですし、授業や練習などこなすうえでもキツイですね。
ですから、教室を見渡して、「毎日でも授業練習をがんばろうとする、かつ明るい感じの子」を見つけて声をかけましょう。そういう子とお友達になれば、ユルい子たちに合わせなくて済みます。
その子は、きっと上手いでしょう。
上手い子のそばにいると、自分の下手さが目立ちます。競い合いの世界では、自分があからさまに誰かの下だとわかると辛いものです。でも、そんなプライドに負けないで!
専門学校を卒業する頃くらいまでは、どうせオーディションで勝ち抜くのは無理です。まだ、この子はスゴイ!という印象を周りに与える必要はないです。「背伸びする必要はない」わけです。
そんな虚勢を張るよりも、上手で練習熱心な子についていって、その子と一緒にたくさん練習したり、たくさんアドバイスをもらったりするほうが、ずっと有意義ですよ♪
「週に5日はスタジオに入る」くらいのつもりで!
あなたの学校には、生徒が自由に使える防音スタジオのようなものがあるのではないでしょうか?普通は1時間1,000円くらい払わなければならないスタジオが、生徒の期間は使い放題であるハズ!
そんな学校スタジオを中心に、カラオケ屋さんや街のスタジオなど活用し、「週に5日は練習する」くらいのつもりでいましょう。もちろん、公園や河川敷で練習してもよいです。家で声を出しても家族が許してくれるなら、家でがんばるのもよいです。
30分では不充分。1日2時間くらいは練習したいですね。
クラシックの先生などは、「毎日休まず練習しなさい!」としごいたりします。
でも、そこまで根詰めなくてもいいです!
練習しすぎると性格的に歪んでしまいがちですし、音楽が楽しくなくなってしまいかねません・・・。また、適度に「青春遊び」をすることも大切ですよ♪みんなと街に出かけて流行を追いかけたり、恋愛したり、小旅行をしたり、ですね。
高校の部活を思い出してみてください。合唱部の子が上手いのは、週に5日くらいは練習しているから。
「最低でも、高校の部活動以上は練習をする必要があるな!」とわかるでしょう?
ここまで練習している専門学校生ってそう多くないんですよね。
だからこそ、ごぼう抜きするチャンスだってあるんです!!!
「イベントの前だけ猛練習」ではダメ。
音楽や声優の専門学校では、学内オーディションなどのイベントが時々行われますよね。
イベントで披露する曲が決まると、その曲の歌や踊りを途端に猛練習しはじめる人がいます。本番でカッコ良くキメれば、デビューへの道が近づく!!・・・と思いきや、そんな付け焼刃な猛練習では、ハッキリ言って、ダメ。
審査員の先生たちは、その曲の出来栄えではなく、もっと深いところを見ていますよ!
あなたが他の曲も上手く演奏できそうかどうか、上手く踊れそうかどうか、そこまで観察しています!その曲を通して、「あなたの基礎力」を観察しています!
1つの曲を熱心に練習すると、素人を「おおー!!」と言わせることは出来るでしょう。
でも、プロの目はごまかせないです。目の肥えた人たちは、「基礎的な力が高いかどうか」を見極めますね。
基礎的な力は、イベント前に猛練習するだけではあまり身に付きません。発表を見越した練習はもちろんとても上達するものではあるのですが、「基礎力」ってそういうものじゃないんです。
それは、何か月も何年も、毎日のようにコツコツと練習していくことで、伸びていきます。
「この人、歌い方がこなれているなぁ」と感じることがありませんか?その「こなれた感」というのは、誰も見ていない地味な練習の積み重ねで醸造されるものなんです。
ピアノ、フルートなど、クラシック楽器をたしなんだことのある人は、このトピックが言わんとていることがわかるのではないでしょうか?
保育や会計の学校とは違うのです!
保育の学校や会計の専門学校は、学校のカリキュラムをこなし課題をこなしていれば、資格が取れるようになっています。卒業生の就職率は90%を大きく超えます。
でも、音楽や声優の専門学校はそうではないんですね。
学校のカリキュラムをこなしても、「最低限の実力は身に付くかな」という程度です(笑)
ライバルとの競争を勝ち抜いてデビューを果たすには、その道で生きていくには、もっともっと高い実力に達しなければなりません!
学校のカリキュラムは出来て当たり前。そのうえで、自主的にどんどん練習し、自主的にどんどんアクションしましょう。その自主的な取り組みのために、先生を上手く活用しましょう。「先生、4オクターブの音域を手に入れたいのでコツを教えてください!」という具合に。
どこの学校にも優秀な先生はいます。授業はマイペースに行っていても、上級者向けのアドバイスも出来る先生もいます。そういう先生を見つけて、あなたのさらなるステップアップのために協力してもらいましょう!専門学校って、そういうふうに活用するのです(笑)