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【声優/歌手】高音域ヴォイスこそが最高!・・・なの??

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年1月26日
  • 読了時間: 3分

【声優/歌手】高音域ヴォイスこそが最高!・・・なの??

歌手や声優を目指して歌の練習をする際、「より高音域が出せるようになりたい!」とそればかり考えて練習していませんか?



「ミ」音が出るかどうかは体付きの問題が大きい・・・

現代日本の女性ボーカルで言うと、「ミ」の音が地声(表声・ファルセットじゃない声)出せると「すごい高音域!」ともてはやされます。「鬼滅の刃」のLiSAさんやヴァイオレット・エヴァーガーデンのTRUEさんなんかが、「ミ」の音をすごくキレイに発声しますよね。

だから自宅にカラオケ機を導入したり、様々なボイトレ動画を見漁ったりして高音域の発声に躍起になる人は増えていますが・・・実は、あまり意味がないかも?

というのも、音域というのはある程度、体付きに左右されるのです。

超高音域が出る人というのは、そんなに地獄の練習を重ねなくても「ミ」の音が出たりします。逆に、体付きがそれに則していない人は、30年間トレーニングしてもまだ出ないかも・・・。


なので、自分が超高音域まで出る体付きかどうかを見定めて、そうでもないと感じたなら、練習の方向性を変えたほうが良いかもしれませんね。



超高音が出るだけでは「上手い」と言われないかも・・・

逆に、体付きが高音域向きの人は、意外とカンタンに高い「ド」を超えて「レ」まで出たりするでしょう。

「レ」まで出るなら、話題のアニソンや歌姫曲をパーンと出せるので、Youtubeの「歌ってみた」動画などにすぐに参戦することも出来そうです。

でも、自信満々に投稿した「歌ってみた」動画が、イマイチ反響を受けなくて落ち込んだりするのでは?


それ、きっと、「声がまとまっていない」んです。

超高音域体質の人にありがちなのですが、「高めの声をキンキン歌ってるだけ」になってしまっていませんか?

それは低音楽器のいないオーケストラみたいな音色で、聴いている人からするとなんだか落ち着かないのです。子供がキーキーとしゃべっているように聞こえたりします。


「倍音」という言葉がありますが、声って実は、意外と多層的なんですね。

「ド」の音を歌っているつもりでも、いろんな倍音が重なってその音を形成しています。

高い声を出すことにばかり気を取られている人は、低いほうの倍音があまり鳴りません。するとキンキンと甲高い、上ずったような歌声になってしまいがち・・・。

それは、「高い声」ではあっても「美しい声」ではなかったりして、ライバルの歌姫さんたちには差を付けられてしまうかもしれません・・・。



色んな音域を出す練習をしよう。

ですから、歌が上手くなりたいならば、高音域にこだわるだけでなく色んな音域を出す練習をしましょう。

低くて出ないような音域も、地道に練習しましょう。

そうした多面的な練習が、少しずつあなたの歌声を太く艶やかにしていきます。



いかがでしたか?

高音域を出すことにばかりこだわっていると足元をすくわれるので、ご注意を!

なお、基本的に、女性なら「レ」まで出せれば充分です。J-POPの中には「ド」が最高音の曲もたくさんあります。アイドルソングは特に「ド」までの曲が多いですね。

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