レノンさんの言う通りだった。
たくさんの物語の中には、
周囲の人たちから見れば「バカげてる」「無謀だ」「損だ」と思えるような道に
飛び込んでいく少女の話が、たくさんある。
私は多分、そういう本を、100は挙げられる。
彼女たちは、大きな葛藤を味わう。
…あっさり飛び込んでしまう子も居るけれど、
たいていは、今の私みたいに、不器用に悩む。
そして、
その先の展開というのも、パターンは決まってる。
お父さんやお母さんや、友人や先生に相談して、
「バカげてるから、止めなさい」
「だまされてるから、止めなさい」
と、真っ向否定されてしまう…
そこで、周囲の人の言う通りに断念した子たちは、
物語の主人公になったりは、しない。
せいぜい、イトコのお姉さん辺りとして、「良き理解者」として、
チラっと登場する程度だ。
「私もあのとき、冒険しとけばよかったわ。うふふ。」
とかって言う役割。
物語の主人公になるような子たちは、みーんな、
「周囲の価値観とは違う道」を、裸足で駆け抜けていく。
足の裏がボロボロになっても、まだまだ、走る!
振り返らずに、走る!
私は、念のため、
お母さんに、事のてん末を話してみた。
…案の定だった。
「イミがわからない」
と、言われてしまった…
…レノンさんのことは、お母さんも知っているんだよ?
「優しくて気さくなおじいちゃんだね♪」
って、昔から言ってた。
それでも尚、この返事だった…。
他の人たちに相談しても、
結果は目に見えていた。だから、相談しなかった。
私は、
これまで読んできた、無数の主人公たちに、相談した。
モモに相談した。モモちゃんにも相談した。
ウェンディに相談した。ジュディにも相談した。
みーんな、答えは一致していた…!
『ヒミツの図書館お姉さん♪』