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エピソード10 『ミシェル2 -世界の果て-』

エピソード10

私は仕事を辞めることにしたわ。旅立つために。

…いや、そう甘いものじゃないのよ。バイトってそう簡単に辞められない。

「今週で辞めるなんて、そんなの受理できないよ。

 どうしても辞めたいなら、せめて代わりを連れてきな。」

そう言われちゃったの。パン屋の店長さんに。

ナンシーはもう看護婦さんで、1日25時間も働いてるし、

代役なんて私にいるわけないじゃない。


ショボくれながら家に帰ったら、思いがけないことが起きたの!

玄関に入るやいなや、キャロルが言うのよ。

「お姉ちゃん。わたしもパン屋で働いてみたいわ。

 パン屋が一番キミに合ってるって、ロッドが教えてくれたの。」

「キャロル!!」

私のリリルとキャロルのロッドは、裏で打ち合わせしたのねきっと。

そうして私は、無事に代役探しに成功して、パン屋を辞めることができたの。


旅っていくらお金が要るの?

私はアルバイトで貯めたお金が5万マルッカ(約50万円)くらいあったから、

それを命綱に家を出ることに決めたの。

パパやママをどう説得しようか、迷ったけど、どの嘘も無理があると思ったわ。

だから、正直に言うことにしたの。「旅行に行く」ってね。

親のお金で旅行したいなんて言ったら許してもらえやしなかったろうけど、

幸いにも今なら、アルバイトで貯めたお金があったからね。どうにか説得できたわ。


『ミシェル2 -世界の果て-』

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