top of page

エピソード10 『首長の村の掟 -真実の物語-』

感動的な風景に見とれて、

ヤスさんたちとの約束を、すっかり忘れていた。

人だかりの霧散と平行して、

僕は、門の辺りをぐるぐる徘徊して、あの漫才コンビを探した。


割と、すぐに出会えた。

彼らもまた、今のゲリラ・デモを、眺めていたらしかった。



今見た光景の感動を、会話で分かち合いながら、

食べる場所を探した。

お堀の外側を10分ほど歩いて、

音楽ライブを興行しているレストランに、入った。

スコットランドのバルのような雰囲気だった記憶がある。

音楽も、現地のタイ人によるものでは、無かった。


2時間近く、のんびり会食をすると、

感謝と喜びのハグを交わして、

それぞれの宿へと、帰っていった。



「旅人」たちは、名残惜しい別れの場面でも、

「サヨナラ」なんて言わないし、酷く悲しんだりも、しない。

なぜなら、

この広い地球のどこかで、

再びまた、出会えるような気がするからさ♪


『首長の村の掟 -真実の物語-』

最新記事

すべて表示
bottom of page