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エピソード13 『トルコで見つけたドラゴンボール』

ガラタ塔は、

70メートル弱の、見物塔だった。

てっぺんからのパノラマは、それなりに爽快だね♪

でも正直、

わざわざ遥々やってくるほどの観光地でもナイよ(笑)


けれど、

ココに行き来する道すがらで、結構色んなモノが楽しめるから、

散策の口実として、目指してみるのは悪くナイと思うよ♪



帰り道で、

2組ほどの路上ミュージシャンを見かけたよ。


路上でパフォーマンスする人々は、

世界中、どこでも見かけるけれど、

彼らには、大きく分けて2つのタイプがいる。


1つは、

あくまでチップのためにやっている人たち。

こういう人たちは、

演奏は上手なんだけれど、

顔が、ぜんぜん楽しそうじゃナイ。

どの人がチップをくれるか、

投げ込まれたお金が幾らだったか、

そればっかり考えているんだろうなぁ。


もう1つのタイプが

お金なんてどーでもイイ人たち。

彼らは、「交流」を楽しんでいるんだ。

自分のパフォーマンスで見物客が喜ぶのが、自分にとっても喜びだし、

ふと声を掛けられたりして、話が盛り上がるコトを、喜んでいる。



僕は、後者のスタイルで旅をしてる。

誰かがチップをくれたり、 食べ物をくれたりすれば、

もちろんありがたく頂戴するけれど、

別に、そういうモノを目当てには、していないのさ。


「対価のために音楽をする」 というコトを、

資本主義国家の一員として、 懸命に取り組んでみた時期もあったのだけど、

そういうのは、あんまり面白くなかったんだ。

見返りとか、結果とか、評価とか、

そういうモノをまったく気にせずにやるほうが、楽しいんだよ♪



けど、

「たくさんの制約を受けてでも、商業の世界で音楽をやること」

を、選んで生まれてきたヒトも、いるんだ。


だから、「どっちが正しい」

という言い方は、するつもりはナイよ。


けれど、

少なくとも、

「たくさんのお金を稼いでるパフォーマーが、偉い」

というコトでは、ナイんだよ。



キミがもし、

何かの芸術やエンターテイメントなどに、夢中に取り組んでいるとしたら、

どうか、「プロになる」というコトには、あんまりこだわらないでほしい。

キミがそのスキルを役立てる場は、

商業の世界だけに、限定しないでほしい。


世界の片隅の、

誰も知らないおばあちゃんのために、

思い切り歌を歌ったり、手品を見せたり、してあげてほしい。


妙なプライドは、必要ないんだ。


色んな活動をしてごらん♪

どういう人が「真に素晴らしい人」か、

自分なりに、見えてくるものがあるハズさ♪



…音楽と言えば、

ガラタ塔へと続く通りには、楽器屋さんがたくさんあった。


普通、名演奏を聴くには、

コンサート会場に行って、高いお金を払う必要があるよね?

けれど、

楽器屋さんに入ってみると、

タダで名演奏が楽しめちゃう(笑)


別に、ずうずうしくリクエストしたりしなくても、

気分よく弾いている人が、どこかに居るだろうからさ♪


『トルコで見つけたドラゴンボール』

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