top of page

エピソード13 『ヒミツの図書館お姉さん♪』

エピソード13


「あ、あのう。

 コピー用紙は、どこにありますか?

 レノンさんに、お遣いを頼まれました。」

私は、粗相(そそう)の無いように、慎重にしゃべった。

「あぁ、ご苦労さん。

 コピー用紙は、僕の後ろの棚の、下の段にあるよ。」


えー!!

高桑さんの後ろに回りこまければならないのか…

パソコンの画面に、裸の女の人とか映ってたら、どどどうしよう…!!

私は、意を決して、

狭い通路を抜け、高桑さんの背後に回りこんだ。

おっしゃる通り、高桑さんの後ろの足元には、

コピー用紙の束が、きれいに積まれていた。

私は、一番上の束を素早く抱え込むと、

目をつむって、早々に退散しようとした。

ガツン!

…私は、棚に紙の束をぶつけてしまった!

「だいじょうぶ?」

高桑さんに声を掛けられたので、

私は不意に、パソコンの画面を直視することになってしまった!!



…あれ?

裸の女の人など、映っていない…

それどころか、

2ちゃんねるでもなければ、ミクシィでもない。

なにやら、難しい文字がたくさん並んだ画面だった。

こういうのどこかで、見たことがある…


私が画面を凝視しているのに気付いて、

高桑さんは、「どうしたの?」と、声を掛けてきた!

「え?あ、いや!

 何の画面かなぁと、思いまして…

 ハハ…すみません。」

「いやぁ、謝ることはナイよ(笑)

 これは、ホームページを作るソフトだよ。」

「えー!?

 高桑さん、ホームページ作りをされているんですか!?」

「うん。ウチのホームページは、あらかた僕がやってるけど…

 そんなに驚くようなことかな?

 特に高度な技術なんて使ってないよ(笑)」

「あ、いや!その…」

まさか、「エッチなサイトを見てると誤解していた」とは、

言えるはずもなかった(笑)


高桑さんは、言葉に詰まる私を救うように、先を続けた。

「ホームページの作成は、

 専門業者に委託するところが、多いけどねぇ。

 それやると、

 初期費用だけじゃなくて、毎月何万も、維持費が掛かっちゃうんだよ!

 だったら、その経費を、

 新しい本を買うことに費やしたほうが、良いと思わない?」

「…それで、

 高桑さんが、自分で作っていらっしゃるんですか!?」

私は、予想外の展開に、ビックリしてしまった!

「うん。

 どうせ『主任』っていうのは、みんなの代役みたいなモンで、

 あんまりやることが無いから、

 ホームページ作り、チャレンジしてみたんだよ♪」

高桑さんの口ぶりからすると、

イヤイヤやらされているわけでも、ないようだ…


「あの、さ、さっき、

 画面を見て、ずいぶんニコニコされていたようなんですけど…?」

私は勇気を出して、ぶしつけな質問をしてしまった!

「あっはっはっは!

 古藤さんも、見るーぅ!?」

えー!?

ナニ?その、もったいぶりようは!?

ゲテモノの写真でも見せて、驚かせようとしているとか?

それともやっぱり、

セクハラまがいの写真を、見せられるの!?

「あ、はい…」

…でも私には、断る勇気が、足りなかった…



『ヒミツの図書館お姉さん♪』

最新記事

すべて表示

エピソード158『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード158 ドラゴンの姿のキキは世界樹の残骸の上にふわりと降り立った。 3人と馬をそっと地面に降ろす。 そしてすぐに10歳の少女の姿に戻った。 キ「ふぅ!みんなお疲れさん♪」 な「キキちゃぁーーーん!怖かったよぉぉ!!」 ななはキキに飛びついた。 キ「よしよし。よくやったねぇ」キキはななを優しく抱きしめ労った。 ゆ「キキちゃん強すぎ!」ゆなもキキを抱きしめる。 キ「へっへーん♪ だから言った

エピソード157『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード157 キキはジロっとエビルプリーストを睨みつけた。 キ「最後はみんなで戦いたいの。協力してくれる?」 3人は力強くうなずく。 キキの背後には、さっきの天使たちが光の粒の姿となってキラキラと輝いた。 キキは両手を構えて魔力を集中させる。 キ「山よ、海よ、花よ、宇宙の無数の精霊たち。そして新たな天使の友人たち。 精霊ルビスの御名の元、今こそ我に力を与(くみ)し賜え。 ただただ不届きものを滅

Kommentare


bottom of page