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エピソード13 『マイウェイ -迷路の町のカロリーナ-』

エピソード13


目ん玉が飛び出るほど、ビックリしたわ!

なぜって?海の上にいるんですもの!!

最初から海の上だったけど、でも浜の上だったでしょ。

それが今は、大海原の上!四方八方、海しか見えないわ!

私はあわてふためきながら、操舵室に行ったわ。この船、走れる船なのよ。


操舵室に居たのは、ルチアーノだったわ!

「ルチアーノ!あなた、何してるの!?」

「人魚の国に行くんだ。」ルチアーノは、私の顔も見ないで言うの。

胸張って舵をにぎって、まるで船長きどりよ。

「は!?何?」

「マーメイドだよ。人魚の国に行くんだ。」

「もしもし?あなた、気は確かなの!?

「人魚が、『おいで』って言ったんだ。船を出しなさいって。」

ルチアーノ!?

「だいじょうぶだよ。道案内、してくれるから。」

どうしたらいいの…!?


落ち着け!落ち着きなさい!カロリーナ。

私は、無理やり自分を落ち着かせて、

ルチアーノから舵を奪い取ったわ。

まっすぐ反対方向に走れば、元の浜に戻れると思って。

でも、舵を切ってたら、どっちがどっちかわかんなくなっちゃった!

いつもは視界にいろいろあるから方向もわかるけど、

今は、四方八方海しか見えないんですもの!

「ダメだよお姉ちゃん。人魚の言うとおりに行けばいいんだ。」

ルチアーノは、私から舵を奪い返して、舵を取りはじめた。

私は呆然として、

でも気をたしかに持って、控え室のパパを見に行ったわ。

パパ!パパ!

強くゆすってみるけど、パパは昏睡しているみたい。

パパ!パパ!

「う…ん。」苦しそうにうなってる。

ダメだわ。私が解決しなくちゃ!

私は、まずは自分を取り戻そうとして、甲板に出たわ。

そしてまた、青ざめた!



『マイウェイ -迷路の町のカロリーナ-』

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