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エピソード14 『ヒミツの図書館お姉さん♪』

エピソード14


高桑さんが私に見せたのは、

ゲテモノでもなければ、裸の女性でもなかった(笑)

利用者から送られてきた、メールであるらしかった。

それは、

本の感想文というか、レコメンド(お勧めする文章)のようだった。

高桑さんが見て笑っていたのは、

中原中也の詩を、面白い切り口から分析している内容だった。


…正直、

私にはよく理解出来なかったのだけれど、

つまるところ、高桑さんは、

「知的な笑い」でニヤニヤしていたようだった。

つまり、

彼には、何の不純さも無かったのだ…。

「文学少女は妄想が激しい」とはよく言ったものだけれど、

私は、自分の勘違いが恥ずかしくて情けなくて、

どうしようもなかった(笑)



でも、私は、

高桑さんのことを信頼出来るようになってきたので、

少し、溜まっていた疑問をぶつけてみることにした。

「それじゃぁ高桑さんは、

 ホームページ係という感じなんですか?」

「いや?ホームページは、『仕事の一環』ってだけだなぁ。

 あとは、購入図書の決定とか、提案とか、

 玄関先の『企画コーナー』のプロデュースとか…」

「えー!!

 あのコーナーって、

 高桑さんが本選びしていたんですかー!?」

「そうだよ?

 毎回じゃないし、全部じゃないけど、

 8割くらいは、僕の感性で選ばせてもらってるかなぁ。」

「…絵本とか児童文学が、多いですよね…?」

「あはは。よく知ってるねぇ♪

 子ども向けの本のほうが、質の高いものが多いからさぁ、

 自然と、そうなっちゃうんだよねぇ。

 …ちょっと幼な過ぎるかなぁ?」

「いえいえ!

 そそそそういうイミでは、無いんですけど!!」


…本当に、そういう意味ではないのだ!

なにしろ、私の「絵本好き」の性質は、

あの「企画コーナー」で培われたと言っても、過言じゃない!!

あのコーナーに並んでいた絵本や児童文学は、

ここ7年くらいなら、ほとんど全部、読んでいる!!


私の感性は、

高桑さんに培われていたのか…!!



また、

あのコーナーには、ユーモラスな本がとても多かった。

化学記号をヘタウマなイラストに合わせて解説してたり、

ヨガのポーズをサラリーマンがヘンな格好をして、解説していたり…

「難解な世界のこと」を、「小学生でも好きになっちゃうような手法」で、

解説してしまう本が、多かった。

私は、その手の本もかなり、手に取らせてもらっていた。

だから、

専門的な知識は及ばなくても、雑学的な見聞には自信があった…


ひえー!!

私、高桑さんの「生徒」だったのだ…(笑)



『ヒミツの図書館お姉さん♪』

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