エピソード14
結局、
30分ほど「添い寝治療」を受け、それでベッドから起き上がりました。
話をしながらだったから、それはあっという間に感じられました。
陽菜たちは、バスに乗って湖方面へと戻りました。
そして、秀樹にゆっくり「添い寝治療」をしてもらいながら、その日を終えました。
たしかに、愛する人に施してもらうそれには、
また別格の心地よさがあります。
病気になると、精神も不安定になり落ち込んでしまうけれど、
愛する人に抱擁してもらえば、その不安感も吹き飛びます。
それ以降、陽菜たちは、
体調を崩すたびに、「添い寝治療」を実践しました。
たしかにこれは、陽菜の病床期間を短縮する効果がありました。
旅を終え、家に戻ってからも、
「添い寝治療」を秀樹におねだりしました。
…あれ?
秀樹は今までもずっと、毎晩のように添い寝してくれてたんだった(笑)
あとがき
この作品に登場した研究所は、実在しません。
ポカラにはありませんし、他の地域にもありません。
はるばるポカラまで飛んでも、無駄足に終わってしまうので、ご注意ください。
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2014/02/23 完筆
『碧い鳥 -最高の医療は何だ?-』
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