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エピソード15 『真理の森へ』

エピソード15

私は、色々と驚いてしまった!

まず第一に、トゥーリの頭の良さに驚いた。

彼の発想は、既存の枠組みを大きく超越している!し過ぎている!

環境学の枠組みを、根底からぶち壊してしまったのだから…

そしてそれこそが、環境学というものの本来的な姿なのだと思う。

彼は、どんな環境学者よりも、視野が広く頭が良いのかもしれない。

…その前に、

ミヒャエルの横槍だって、すばらしいものだったんだと思う。

彼は、日本のトップ技術者が誰も気付いていないことを、さらっと指摘してしまった。

パナソニックやシャープのお偉いさんより、ミヒャエルのほうが頭が良いし、

地球のことを親身に考えているらしい…!


そして2つ目は、教授の柔軟さに驚いた。

たった30秒の論説で、「卒業」の認定を与えてしまうなんて…

日本の教授は、こんなに柔軟な考え方はできない。

出席率が何割で、提出物がいくつで、テストが何点で…決められた基準でしか、

卒業の認定なんか出来ないし、しないだろう。


これが、学問に対するスタンスの、根本的な違いなんだと思う。決定的に違う。

日本人は、資格や肩書きのために学問をしているけれど、

フィンランド人は、純粋にその分野を学ぶために、学んでいるんだ。教えているんだ。

だから、学ぶべき(それ以上の?)本質に達してしまったのなら、

他の基準が何ひとつ満たされていなかろうと、「卒業」なのだ。

環境学を理解したかどうかは、出席日数なんかでは計れない。確かにそうです。


この教授が特殊なのかと思ったら、

フィンランドの教授たちは、誰もがだいたいこんな感じであるらしい。

課題のうわべには囚われず、似たような課題さえこなせば、それで合格としてくれる。

とても自由で、とても柔軟なのだ。



私はいったい、何を学びに来たんだっけ。

環境学?

そう。だけど、そうじゃない。それだけじゃない。

もっともっと、底知れぬほどたくさんのことを、この国で学べそうです。


『真理の森へ』

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