エピソード17
それからは、
時々、イタリア地方に行って、音楽を楽しんだ♪
譜面の読み方も教えてもらえるようになったし、
クラリネット以外の楽器を吹かせてもらうことも、あった。
作曲のゲームをやることも、あった。
クラシックを学ぶヒトたちは、
同時に、作曲のスキルも高めていくほうが良いんだって!
クラシック奏者は、
譜面や指揮者の示すとおりに演奏することしか、出来なくなりやすいから、
創造性やアドリブ力を養うためには、
作曲や編曲も同時進行すると、良いんだよ♪
地上世界に当てはめるなら、
「ポップスやジャズの畑でもセッションしてみる」
というようなことが、良いらしいよ♪
ねむりあなどの5次元社会では、
とにかく、自由だよ♪
クラリネット奏者がティンパニーを叩いたって良いし、
ティンパニー奏者が指揮を振ったって、良いんだよ♪
地上世界も、
それくらい自由にやったら、もっと楽しいんじゃない?
リーザは、音楽が大好きだった。
ボクがオーケストラに参加するときは、
たいてい、そばでそれを聴いていたよ。
目を細めて、夢見心地で。
リーザは面白いことを言う。
「今日の演奏は、青かったわね♪」
「ふぁる子のソロは、黄色かったわね♪」
演奏が、色として、見えるらしい…
地上世界にも、
音楽を色として視えちゃうヒトが、いるらしいよ?
そういうヒトはたいてい、
龍が守護に憑いてる、宇宙人だろうね♪
『イーストエンドは西の果てⅡ』