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エピソード17 『ミシェル2 -世界の果て-』

エピソード17

飛行機は20分遅れで飛び立って、でも時間通りにカイロに着いた。

エジプトの首都はカイロっていうのよ。

カイロの空港に着くと、むわっとした暑い空気が私を出迎えた。

ずいぶん南に飛んできたのね。

カイロの安宿は、タフリール広場っていうところにあるらしいの。

マリウシュが教えてくれた。

空港からタフリール広場までは、タクシーで行くしかないみたい。

空港の到着ロビーを出ると、「タクシー!タクシー!」みんな叫んでるわ。

こんなに商売熱心なタクシードライバーっているのね。

「タフリール?10ダラー!」「タフリール?5ダラー!」

とかってセリみたいなこと言ってるから、

5ドルでタフリールに行くっていう人についていったわ。

「俺の車はすぐそこだ」って言ってたクセに、玄関から5分も歩かされた。

タクシー乗り場じゃなくて、単なる広い駐車場よ。

そして、タクシーじゃなくて単なるボロい車なの。

タクシーじゃないのよこの人、多分。でももう、ロビーまで戻るの面倒だわ。

促されるままに車に乗ったんだけど、運転手は乗らないの。

「ちょっと待ってろ」とか言って、どこかに消えちゃったわ。

なんなの?これ。何の罰ゲームよ。

やがて10分もすると、3人の太ったおじさんを連れて戻ってきたわ。

何が始まるのかと思ったら、もしやのまさか、

そのおじさんたちのこも車に乗るわけ!相乗りなのよ!

しかも太ったおじさん!後部座席に3人も座れないわよ!

「はは。観光かい?」なんて話し掛けてきちゃって、ノンキなもんよ。

「えぇ、まぁ。」それしか言えなかったわ。

車はすぐに走り出して、20分くらい喧噪の中を飛ばしたの。

街が汚くてビックリしたわ。都会だけどね、汚いの。

建物は古いし、排気ガスで灰色に染まってるのよ。まるで廃墟みたい。

私が一番最初に乗ったのに、

先に降ろされたのは太ったおじさんたちだったわ!何なの?この仕打ち。

しかも。しかもよ!

「タフリール広場だよ」と言って降ろされた場所で、私はまたビックリ!


『ミシェル2 -世界の果て-』

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