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エピソード17 『守護天使 -愛と奉仕の物語-』

エピソード17

そんな窮地に、

大天使は、私に告げました。

「再び、肉体に降りるときが来たようだよ。彼を抱きしめておいで。」

そんなことを言われても、意味がわかりません。喜びたいのに、喜べません。

今からどこかの赤ちゃんに宿ったところで、

ユウ君のもとに駆けつけていけるのは、早くとも20年後です!

身を削り続ける彼の命が、そんなに長く持つとは思えません。


「違うよ。

 大人の女性に宿るんだよ。ウォークインをするんだ。」


ウォークイン。

ある人間に宿っている霊体に、外に出てもらい、

代わりに別の霊体が、その肉体を生きるのです。



では、誰の肉体にウォークインするか?

誰でも良いわけではありません。

原則的に、ウォークインの器となるのは、天使の転生者のみです。

また、この任務を成功させるためには、

天使の転生者の中でも、霊的な理解に優れ、奉仕心に優れていなければなりません。

私は、体に入っても、記憶をほとんど失ってしまうからです。

自分が入れ替わった事実を上手く思い出しきれないとしても、

どうにかして任務を果たさなければなりません。ユウ君を守らなければなりません。


そのためには、

母体となる女性に、もう1つ条件を付けました。

「ユウ君のことを、好いている」ということ。

正直、

現代日本人に、奉仕は期待できないからです。

すると、恋心をエサにサポートするような手法に、期待するしかないのです。

私だけでなく、その母体となる女性もユウ君を好いていれば、

どのような理由・衝動であれ、彼を助けられる可能性は高まります。


『守護天使 -愛と奉仕の物語-』

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