エピソード17 『首長の村の掟 -真実の物語-』
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- 2023年3月11日
- 読了時間: 2分
買い物を済ませた一行を乗せて、
トラックは、再び走り出した。
今度は、10分かそこらで、川沿いのキャンプ地に、到着する。
…キャンプ地と言っても、
人間様が泊まる場所では、無い。
象が、居留している場所なのだ!
なんと、僕らは、
大きな象の背中に乗って、川を上っていくのだ!!
僕は、ツアーの日程を、ロクに確認していなかったので、
いきなり、「象の川上り」に出くわして、やたら興奮した♪
象は、とても大きく、たくましかった。
背中に、人が座るためのカゴが、取り付けられているから、
振り落とされるような心配は、無かった。
…ハズなのだが、
僕らは定員オーバーだったため、象の数が足りなかった!
僕は、日本人の女の子2人が座る、その象の頭に、
ダイレクトに座ることになった(笑)
「おいおい!どこに捕まったらイイんだ!?」
と象使いに尋ねると、「耳!耳!」と言う…(笑)
僕は「象さん、失礼しまぁす」と丁重に断って、
ぶあつくゴツゴツしたその耳を、しっかり握った。
彼らは、耳たぶを掴れたところで、ビクともしない!
当たり前だけど、象というのは、強靭なのだ!
象の頭の特等席は、スリル満点だった!!
僕のお尻は、さっぱり安定せず、
常に、両足の内ももの筋肉や、両手の握力・腕力で支えないと、
いつ振り落とされても、おかしくなかった!!
しかし、
このスリリングさこそが、面白かったのだ!!
しかも、
そこらの動物園や観光地のように、
「5分戯れて、はい、オシマイ」
というわけには、いかない!
およそ、1時間半も、
そんなスリリングなドライビングを、続けるのだ!!
面白さ、この上ない♪
定員オーバーであぶれてしまった僕は、
その実、
すこぶる、ツイていたと思う!!
『首長の村の掟 -真実の物語-』