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エピソード18 『アオミ姫』

エピソード18


翌朝。

トコッシーとフラミースは、裏庭の姫を、むかえに行きました。


「私、ほとんど眠れなかったわ…

 テントの床なんて、硬(かた)くて痛くて…」

アオミ姫は、目にクマを作って、なげきました。


「筋肉が付けば、

 床で眠っても、ヘッチャラになるんだよ?

 つまり、テントのせいじゃなくて、

 筋肉をきたえてこなかった、姫さんの責任さぁ。」


「これも、私が選んだことなのー!?」


「そうさ♪

 人生なんて、全部、自分が選んだことだよ♪


 さぁ、次の選択(せんたく)だけど、どうする?

 旅を続けるかい?

 それとも、お城に帰るかい?

 …お城に帰るのを選択するってことは、

 お母さんの言う通りに、

 算数や礼儀作法(れいぎさほう)の勉強をするってことだよ?」


「…アオミ、お城に帰る…。」



宿の主人が、お城に連絡を入れてくれました。

お昼過ぎには、たくさんの馬車が、宿の前にむかえに来ました。



「ねぇ?トコッシー。

 アオミ、あなたにお願いがあるの。

 アオミの家庭教師になってくれない?」


トコッシーは、迷いましたが、姫のお願いに応じました。

「春と秋には、自由に旅に出てもよい」

という条件が、受け入れてもらえたからです。


「ねぇ?フラミース?

 アオミ、あなたにお願いがあるの。

 アオミの、お友だちになってくれない?」


フラミースは、迷いましたが、姫のお願いに応じました。

「フラミースに限らず、城の者全員に、お友だちとして接する」

という条件が、受け入れられたからです。


オマケに、

「城で歌を唄ってもかまわない」

という法律も、採用(さいよう)されました♪



おしまい。


2012/07/12 完筆


『アオミ姫』

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