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エピソード18 『ミシェル2 -世界の果て-』

エピソード18

何がビックリかって?

タフリール広場って、大きな大きな交差点なの。

しかも、道が四方八方に11本にも分かれているのよ!11叉路よ!

11もの方向から、ボロくて汚い車が、排気ガスを巻き上げながら、

ものすごいスピードで交差点に突っ込んでくる。

何なのこれ!?カルチャーショックにもほどがあるわ!

っていうか私、これを渡らなきゃいけないらしいわ。

近くにいた人に安宿はどこかって聞いたら、

「向こうだ」って交差点の向こう側を指さすのよ。

私、決死の覚悟で突っ走ったわ。ホントに死ぬかと思った!

何度渡っても慣れなかったわ。この交差点は。


安宿は、その交差点に面した大きなビルの中にあったの。

そのビルもボロくて!築100年は超えてるんじゃない?

タリンの旧市街の建物だって100年を超えてるけど、それとはワケが違うのよ。

こっちは建てたっきり誰も掃除してないから、真っ黒けでボロボロなの。

中に入っても同じ。

真っ暗だし、ほこりだらけだし、あちこちクモの巣張ってるわ。

見たことも無い、骨だけのエレベーターがある。

動くの?動くらしいわ。

扉とか自分で開け閉めするの。手動なのよ。初め開け方わからなかったわ。

ものすごいゆっくりしたスピードで、ガタガタ揺れながら昇っていく。

昇るだけまだマシよ。なにせ安宿は9階だっていうんだもの。階段のぼってたら死んじゃう。

「チーン」て鳴って9階には着いたんだけど、

エレベーターのドア、開かないの。どうやって開けるの?

こんな高さで、こんな真っ暗で、

こんなオンボロのエレベーターに閉じ込められたら、シャレになんない!

私は、「すみませーん!誰かー!」とか叫んで、

エレベーターの骨組みをガシャガシャ鳴らして、誰かを呼んだ。

5分も経ってようやく、薄暗い廊下の奥から誰かが来てくれたわ。

宿に泊まってる旅行者みたい。

「開かないの!」って泣きついたら、

彼らは笑って、懐中電灯を点けて、外側にある押しボタンを教えてくれたわ。

わかんないわよ!こんなの!


『ミシェル2 -世界の果て-』

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