エピソード18
次は、木工細工が始まりました。
これは、
妻・翔子に教えてもらうという形では、ありません。
妻・翔子もまた、木工細工は初挑戦でした。
雑木林から、大小様々な枝や丸太を拾ってきて、
様々な物に加工するのです。
まずは、食器を作ってみました。
一番簡単なのは、箸でした。
25センチ程度の真っ直ぐな細枝を、
箸のような形に、小刀で削っていきます。
小さい頃に、同じようなことをやったのを思い出しました。
娘たちは、
学校で使った彫刻刀のセットを引張り出してきて、
トーテムポール宜しく、独創的な彫刻を施していました。
やや食べにくそうではありましたが、
飽きるまでは、それを使って食べ続けていました。
彫刻刀があることが判明したので、幅が広がりました!
弁当箱くらいの大きさの角材を、削りに削って、
シチューなどがよそげる深皿を作りました。
紙ヤスリで磨いてマツヤニを塗ると、
思いのほか、上等な物が出来上がりました。
キッチンの食器や道具は、
次から次へと、木製のそれに切り替わっていきました。
イギリスの田舎町のような雰囲気に、なってきました。
カントリー調というやつでしょうか。
リビングの椅子は、切り株にすり替わってしまいました。
クッションを表面に敷けば、お尻も痛くはありませんでした。
来年の今頃は、テーブルもお手製に切り替わりそうです。
傘立てやら、ゴミ箱やら、
家具も、次々と木製に切り替わっていきました。
やはり、ログハウスには木製品が似合いました。
『リストラ後の7回裏で…』