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エピソード19 『守護天使 -愛と奉仕の物語-』

エピソード19

この作業のために、

リカの肉体もまた、強引に痛めつけられました。

ウォークインを行うには、意識喪失の状態を作らなければならないのです。

リカは突然、街中で倒されました。

その入院の間に、ウォークインは完了しました。

私は、リカの肉体に入ったのです。


リカは、ウォークインという概念をもともと知っていたし、霊聴能力に長けていたため、

私がウォークインした事実を自覚することは、

そう難しくはありませんでした。



次は、離婚をしなければなりません。

離婚はもともと、秒読みのような状態ではありました。

旦那さんは浮気性で、また、生活費をろくに納めないような人間だったのです。

しかしリカの表層意識は、

具体的な離婚となると、いつまでも、二の足を踏み続けるのでした。

この思考のクセは、私が入れ替わったあとも、抜けませんでした。

どうしても、元の人格を引きずってしまうものなのです。


やがて私は、勇気を振りしぼって離婚を切り出しましたが、

旦那さんの強い反対に遭います。

旦那さんは、自分が妻を傷つけ苦しめ続けてきたことを自覚しておらず、

自分が加害者であることを自覚していないのです。

むしろ、リカやユウ君を訴えると言い出しました。

私は、「私を訴えるのは構わないが、ユウを訴えるのは許さない」と防戦しました。

よりによって守護天使である私が、ユウ君のダメージを増やすわけにはいきません。


結局、私の離婚は、

ユウ君の金銭的枯渇には間に合いませんでした。

ユウ君は一時的に、他の友人女性に居候をさせてもらうことになりました。



私は、そうして時間稼ぎをしてもらっている間に、

どうにかこうにか離婚を成立させ、旦那さんには家を離れてもらいました。

私は、心身も家中も、ボロボロでした。


『守護天使 -愛と奉仕の物語-』

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