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エピソード1 『無人のお祭り』

エピソード1

これは、とあるゲストハウスのお話だ。

実在するゲストハウスの、実話なんだけれど、

敢えて、名前は伏せる。

なにしろ、

このゲストハウスにお客がなだれ込むようなことは、避けたいから(笑)


経営が続けられるほどには、お客が訪れて欲しいけれど、

大勢のお客で溢れかえるようなのは、この宿には似合わない。

商売ってのは、繁盛すりゃイイってモンじゃナイのさ♪



あれは、2008年のことだったか。

僕は、日本の南のほうを、あちこちさすらった。

その足は、遠く沖縄本島を飛び越え、石垣島も飛び越え、

与那国島にも達した。



与那国島は、日本最西端の島だ!

もはや、沖縄本島に訪れるよりも、台湾のほうが近い(笑)

実際、昔は台湾との交流も盛んだったらしく、

言葉や文化などには、台湾と類似するものも多いらしい。


「与那国島の連中は、『与那国語』をしゃべるから、

 沖縄の人たちでさえ、何を言ってんのかわからねぇ!」

なんて噂を以前、竹富島かどっかで耳にして、

そういう異国風情ってモンに、恋焦がれたモンだった。


実際には、

コテコテの現地民と交流する機会がほとんど無かったので、

「与那国語」なるものを垣間見ることは、出来なかった。

…「与那国語」なんて言語は、存在しないよ?

「方言が強い」ということを、

「与那国語」と言う言葉で、揶揄しているだけさ。


方言が強くて、何言ってんのかわからなくてビビったのは、

青森の田舎町の人々だったなぁ。僕の実体験の中では…。


『無人のお祭り』

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