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エピソード1 『自由の空へ』

プロローグ




私が探し求めていた自由は、

他でもなく、最も遠ざけていたところにあった。

最も意外なところにあった。




エピソード1

「自由になりたい!」

私は、幼い頃からずっと、そう思っていました。

物心ついたときには、もう、

「自由」というコトバに反射的に興奮していました。

魂が、自由を欲しているらしいです。


なぜ私は、自由を欲しているんだろう?

私がとても不自由だから?窮屈だから?

そうでもない気がします。


私の親は、かなり放任主義なのです。

あまりガミガミ怒ったりしないし、

「危ないからやめなさい!」なんてことも言いません。

私は、時々は道草しながら下校しているし、

貯水タンクによじのぼって、ゲラゲラと記念撮影したこともあります。


家計が貧乏かといえば、そうでもありません。

父は働き者だし、けっこうお給料をもらっていると思います。

誕生日プレゼントは毎年もらえるし、

うわばきがボロボロ過ぎてイジメられたりなんか、しません。


町が窮屈か?そうでもありません。

静岡は、字のごとく、静かな土地です。

私の近所には、ちょっと古風な年配者が多いけど、

かといって、若者にうるさく説教してきたりはしません。


母がヒステリックか?まったく違います。

むしろ母は、自由を絵に描いたような女性です。

親の反対・心配を押し切り、二十歳で単身、ニューヨークに飛んだらしいです。

そこでダンス留学。自由を絵に描いたような女性だ。スゴイなぁ。

今でも、家事そっちのけで、

肩まで伸びたソバージュを子犬みたいに元気に揺らして、

さっそうとダンスのお稽古に出かけていきます。

母がこんな自由人なら、

娘の私がどんな道に進んだって、呆れられたりはしないんじゃないかな。


『自由の空へ』

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