エピソード20『首長の村の掟 -真実の物語-』
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- 2023年3月11日
- 読了時間: 4分
メオ族の村を発って、しばらく歩くと、
山深き場所にある、大きな滝つぼに到着した!
ここでしばらく、遊泳を楽しむのだという♪
参加者の多くは、服の下に水着を着込んでいた。
着ていない者は、その場で着替えた。
もちろん、更衣室なんてものは、無い。
人工のものは、何も無い。
欧米人の女性たちは、
おっぱいやヘアーが、多少ポロリしてしまおうが、
大して気にせず、着替えをしてしまう。
ワキ毛の処理なんてのも、していない人も居る。
30代、20代であっても。
ドイツ辺りには、ヌーディスト・ビーチなるものまで、あると聞く。
対して、日本人女性は、
欧米各国に比べると、裸への羞恥心が、強いようだ。
乳房が小さく、少女体型気味な人が多いことが、理由の1つに、あるらしい。
どこかで、そのようなアンケート調査を、読んだことがある。
しかし、
そのような動機の羞恥心というのは、
「性を楽しみたいのに、その自信がありません」
という思考の、裏返しでしか、無い。
…何気に、スケベなのだ(笑)
滝つぼの水は、
冷たく、澄んでいて、とても気持ちが良かった!
暑い中、山歩きをした身体は、
急速に、クールダウンされた♪
滝つぼは、遊泳だけでは無かった!
最奥部では、
上空、遥か50メートルほどのところから流れ落ちる滝の、
その激流の真下に入って、滝に打たれること出来る!
ガイドの青年が手本を見せると、
男性たちも、次々と列を作ってチャレンジしたが、
これが、もの凄い!!
尋常では無い水圧が、頭や肩を、マシンガンのように打ち付ける!!
これは、老人や子どもが、うかつにやると、
即刻、病院送りになる!!
日本なら、間違いなく、
観光客にやらせたりは、しないだろう!!
発展途上国というのは、
こうした、死と隣り合わせのようなことを、保険も何も無しに、
簡単に、やらせてしまう(笑)
ガイドが手本を見せたからと言っても、
全ては、自己判断であり、自己責任である!
現代日本には、このような環境がどんどん無くなっているし、
どんどん否定されている。
公園の砂場でさえ、
「菌が多いから、立ち入らない!」などと言う…(笑)
しかし、
人間には、「適応力」というものがあるのだよ?
その菌で、多少病気になったとしても、
それでも尚、そこに飛び込んでいくならば、
「耐性」とか「免疫力」とか「体力」といったものが、培われる。
結局のところ、
病気や災厄から人間を救うのは、
そうやって、自分でコツコツ培った、耐性や免疫力、体力なのだ!!
15年ほど前に、
ジブリの宮崎駿さんが、ジブリ美術館というものを作った。
彼は、美術館に訪れる文科系の人々を、
自然にも触れさせられるような造りを、心掛けていた。
彼は、美術館だけでなく、
スタジオジブリに併設する、保育園も手掛けている。
その保育園もまた、
自然な地形をそのまま活かした庭を持ち、
子どもたちが、少々ケガをしようとも、泥だらけになろうとも、
ほったらかしにしている♪
現代日本人は、およそ国民全てが、
宮崎さんのアニメを愛し、彼の言動に注目している。
…それなのに、
「となりのトトロ」の中で、
「妖精に会いたいなら、自然を愛し、自然の飛び込んでいくことですよ」
と訴え掛けられていても、
彼の作った美術館や保育園が、テレビで大々的に取り上げられていても、
そこから何も、学んでいない。
「トトロは大好き♪トトロに会いたい♪」
…けれど、
虫に触れるようなことを、一切、排除してしまう…(笑)
一体全体、
ショッピング・モールに入り浸っていて、
トトロに会えると思っているのだろうか?
最近は、
「紫外線を防ぐ、度なしサングラス」なるものが、出回り始めた。
電車の車内広告には、自信満々に書いてある。
「健康管理のために、このサングラスは必需品です!」
…正気だろうか!?
商業者や医療関係者は、ホンキで、
全国民が、サングラスとマスクで顔を多い、UVクリームを塗りたくり、
日傘を差し、アームカバーを付け、真昼の外出は避け、
抗菌ティッシュを持ち歩き、目薬で目を洗い、鼻うがいをし、
無数のサプリメントをアミノ酸飲料で飲み干し…
このようなことを全て徹底することが、
健康の維持に有効であると、思っているのであろうか!?
…結局、
そのようなものを何もせず、
公園に元気に繰り出していくわんぱく坊主たちが、最も元気である(笑)
あるお遍路さんは、
10年以上も、四国の地を歩き続けている。
彼は、紫外線やら菌やらにさらされっぱなしであろうが、
医者や薬などには、一切お世話にならずに、歩き続けている。
「健康にとって、何が一番大切であるか」
現代人は、まだ、解らないのだろうか…!?
『首長の村の掟 -真実の物語-』