エピソード22 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
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- 2023年3月6日
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エピソード22
…そうして、私は、
いつの間にやら、高校を卒業してしまった。
進学は、一切、考えなかった。
3年の2学期にもなると、
周りはみんな、進学に気を取られて、
ナイーヴになり、表情を暗くし、体調を崩していった。
就職組は、私の学校には少なかったけれど、
彼らもやはり、同様だった。
およそ、私1人だけが、
キラキラした顔で、毎日を暮らしていた(笑)
無報酬労働を、学業以外に月50時間もこなしている私が…!?
進路に悩むクラスメイトに、
「私みたいに、その業種に飛び込んでみたら?」
と、誘い掛けてみたこともあった。
けれども、誰もが、
「無給で働くなんて、バカげてる」
という、寂しい返事だった…
本当に大好きなことなら、無給でも楽しいのに、
それを試みもせず、「バカげてる」と否定してしまう…
やる前に否定してしまうのは、もったいないと思うし、
寂しくてならなかった。
でも、1人だけ、
インターンという制度を使って、
音楽雑誌の業界に飛び込んだ子が、居た!
そして、彼もまた、
私と同じように、イキイキしながら残りの十代を過ごしていた♪
結局、飛び込んでみた人間にしか、解らないんだなぁ(笑)
…まぁ、彼の場合、
やがて音楽業界にゲンメツしてしまって、
早々に「席替え」してしまったけれど。
『ヒミツの図書館お姉さん♪』