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エピソード23 『首長の村の掟 -真実の物語-』

集落は、川のそばに築かれていた。

山道からは、

樹の根っこが絡まって作られた、

可愛らしい、「自然の橋」を渡って、到着する。

この橋が、クタクタの旅人たちの心を、ほのかに、癒してくれる♪


かなり急勾配な、山の斜面に、

カレン族の集落は、築かれていた。

建物を建てるところは、平らになるように削ってある。

茶畑のようなイメージだろうか。

しかし、この集落では、

高床式の造りは、見られなかった。



集落の入り口にほど近いところに、

観光者用の大きなロッジが、用意されていた。

これが、クサカベさん夫婦が建てたものだろう。

荷物置きスペースと、雑魚寝スペースが、ざっくり、仕切られていた。


荷物を置くと、

各々、集落の中を徘徊し始めた。

日本人の女の子たちは、ガイドと一緒に、夕食の準備に取り掛かった。

2人とも、奉仕好きなのだろう。



僕は、暗くなる前に、

少し、集落を歩いてみた。


やはり、

村人たちは、ほとんど「我関せず」だった。

小さな女の子たちだけは、観光客たちに近寄って来たが、

手作りのブレスレットなどを、売るためだった。

観光客たちの顔など、さっぱり見ていない。


斜面の上のほうに、

一軒だけ、小さな商店が確認出来た。

商店というよりは、売店か。

しかし、もう閉まっていた。


トイレは、

クサカベさんのロッジから少し離れた場所に、

簡易的なものが、こしらえられていた。

汲み取り式のものである。

「こんなトイレじゃ、用は足せない!」

とわめき出す日本人女性は、多いと思われる…


シャワーも、あるにはあるが、同様な按配だ。

外に佇む、辺鄙な海水浴場のようなヤツだ。

ほとんど、周りから見えたりはしないが、

裸を見られる「覚悟」は、居るだろう。



カレン族の民たちは、どうしているんだろう?

それらのトイレやシャワーは、カレン族たちは利用しないようだった。


濡れタオルで身体を拭くか、

男性なんかは、日暮れ前に、川に飛び込んでいた。



実のところ、

濡れタオルで身体を拭くだけで、

必要な汚れは、あらかた落ちるのである。

先進諸国民は、

「皮脂を、洗い流し過ぎている」のをご存知だろうか!?(笑)

だから、

化粧水の類が、手放せなくなってしまうのだ(笑)



実のところ、

アカというのは、

ある程度は、付着したままのほうが、良いのだ。

それが、皮膚を守ってくれているのだ。


だから、

石鹸やボディソープの使用を、控えるようにした人たちは、

あらかた、乾燥肌から解放されている(笑)


ドラッグストアに並んでいる、スキンケア用品の数々は、

どんどん、僕らをボロボロにしていたのだ(笑)


僕らは、あのような商品の数々を、

「使っても意味が無いと、気付くため」に、使うのである(笑)


実は、僕も、

二十歳前後の頃は、

女の子ばりに、化粧水などのコスメを使っていた。

洗顔後には、ニキビケア用の水溶性の化粧水を付け、

乾燥期は更に、保湿系のクリームを、塗ったりしていた。


やればやるほど、悪化することに気付いたので、

5年くらいで、懲りた。さっぱり、手放した。

最初のうちは、

頬の粉吹きなどが酷かったが、それでも何もせずに、我慢していると、

いつの間にか、肌は健康になった(笑)



アーミッシュという民族を、ご存知だろうか?

アメリカのどこかで、

西部劇みたいなナチュラル・ライフを、続けているらしい。

村に車は走らず、未だに、馬車が現役らしい。


彼らは、思春期まで、

そうしたナチュラル・ライフを、徹底し続ける。

テレビはあるらしく、

外界の便利な暮らしの様子を、知ってはいるらしい。


高卒くらいの年齢になると、

彼らは一旦、集落を離れていく。

そして、外界の暮らしに、どっぷり浸かるのだ。

酒を飲み、カネを稼ぎ、クラブに通い、セックスに耽る。


彼らは、

「自由」が与えられている。

そのまま、便利な外の世界で、暮らし続けても良いし、

古風なアーミッシュの暮らしに、戻って来ても、良い。



…さて、

一体、何割くらいの若者が、

アーミッシュの里に、帰ってくるのだろうか?


あなたも今、予測してみて欲しい。



宜しいだろうか?


帰郷率は、

なんと、

ほぼ100%であるらしい!!



アーミッシュの若者たちにとって、

外の世界の暮らしは、

「便利だし、物珍しいもの」ではあるから、

最初のうちは、楽しくて仕方がない。

けれども、

騙し合いの資本主義経済も含めた、

種種雑多な「外の生活」によって、

彼らは、どんどん、心身を蝕まれていく…


すると、

「この生活は、幸福じゃ無い!」

という結論に達して、

アーミッシュの暮らしに、戻っていくのだ…



日本人たちは、

「反抗期」という形で、

アメリカの俗社会と同じような、心身を蝕むライフスタイルを、経験する。

親の言うことを無視して、

ファーストフード店に溜まり、買い物をしまくり、

親には言えないようなバイトをし、

酒と肉をむさぼり、セックスに耽り…


そうして、やはり、

30にもなる頃には、心身がボロボロになってしまう。

けれども、

日本人の場合、困ったことに、

「なぜボロボロになってしまったか」

それが、よく解っていないのだ(笑)


1,000円のシャンプーを使って、髪が痛んだなら、

1,500円のシャンプーに手を伸ばす。

それでもまだ、髪が痛むので、

2,000円のシャンプーに手を伸ばす…

その不毛なサイクルは、いつまで経っても、終わらない。


そして、シャンプーに限らず、

およそ、あらゆることで、同じようなサイクルを繰り返していく…。



経済学者たちは、

資本主義がもたらす、この不毛なサイクルは、

「21世紀に突入した直後に、打ち止めになるだろう」

と、予測している。


しかし、どうやら、

日本人たちは、まだまだ、

一生懸命、新商品に、虚しい期待を抱き続けている。

デパートに売っている高級品なら、

全ての問題が解決するはずだと、思い込み続けている…


ふう。

どうする?この先…



…僕が、肌荒れの問題を解決した方法、覚えておられるか?

「全てのアイテムを、手放した」のである。

そして、「辛抱強く、待ち続けた」のである。


これが、僕個人にしか有効では無いことなのであれば、

こんなところに書いたりは、しない。



『首長の村の掟 -真実の物語-』

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