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エピソード24

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年1月31日
  • 読了時間: 2分

翌日は、

再び自転車にまたがって、

川向こうにある郊外遺跡の数々を周った。

ガイドブックには、

「自転車でも回れないことはない」

とかって書いてあったんだけど、

ぜーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーったい、

自転車では回らないほうがイイ(笑)

トライアスロンの選手でもナイ限り、途中で死んじゃうよ(笑)


あと、もう一点、

くれぐれも、注意してもらいたいことがある!

「ハトシェプスト葬祭殿」という遺跡を巡って、帰ろうとすると、

山の上のほうに矢印が向いてて、

「王家の谷への近道」

みたいなことが、書かれてんのさ。

そのコトバを真に受けて、

山を登ろうモンなら、最後!!!

ホント、途中で死んじゃうかもしれないよ(笑)

「王家の谷」まで辿り着くことは、

まぁ、可能ではあるだろうさ。

けども、

自転車をハトシェプストに停めたまま、この山道を登っちゃったなら、

その自転車を取りに行くためには、

帰りもまた、この山道を通らなきゃならない…!!!

「王家の谷」は、

歴代の有名なファラオの墓が40個くらいも点在する、広大な墓地遺跡でさ。

この遺跡を観光するだけでも、かなり体力が要るさ。

それを、地獄の山越えを終えた直後にやって、

更にまた、地獄の山越えでハトシェプストに戻るとなると、

一体、何の拷問か!ってコトになっちゃう(笑)

この近辺には、他にも幾つか見所が残っているけど、

それらを巡ってる時間と体力は、もうナイだろうなぁ…。


僕は結局、

真っ暗で外灯もロクにナイ郊外の道を、

夜の8時頃まで掛けて、ヒーコラヒーコラ戻ってきたよ…



『導かれし者たち』

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