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エピソード24 『全ての子供に教育を』

エピソード24

ついに、こけら落としの日となった!


村人が総出で、学校の完成と開校を祝福してくれる。

この日は珍しく、女性たちも顔を見せてくれた。

最後の仕上げとして、

入り口前の看板に、プーマが、学校名を刻み込む。

「たくしーすくーる」

どこで勉強してきたのか、たどたどしい日本語で、

俺の名を冠している。


そしてプーマは、子供たちに、俺を紹介する。

「彼がこの学校を建設してくれたんですよ。日本人ですよ。」

などと言っているのだろう。

最後に、プーマの音頭に合わせて、子供たちが一斉に、「アリガトウ!」と叫ぶ。

俺は、顔を真っ赤にしながら、深々と頭を下げる。

みんなも、俺の真似をして頭を下げる。



開校セレモニーが終了すると、大人たちは引き上げていく。

子供たちだけが、学校に残る。

机に着席するのは小学生年齢の者だけだが、

それ以外の子供たちも、教室の中で見学している。


俺は、目論んでいたとおり、

最初の授業を受け持つことにした。

ノートを配り、鉛筆を配り、

そして黒板に、大きく数字を描いていく。

算数なら、タイ語のわからない俺にも、教えることができそうだった。


子供たちはみんな、割りと素直に授業を受けてくれた。

そして、楽しそうだった。


「建てて良かった!!!」

俺は、心から、そう思った。


『全ての子供に教育を』

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