エピソード25 『首長の村の掟 -真実の物語-』
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- 2023年3月11日
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朝は、
目覚ましも何も無かったが、7時頃から、次々に起き出した。
朝になれば、
差し込む光で、生活照明光くらいは、確保出来る。
やはり、女性たちは、
「ブラジャーなど多少見られてもいいや」
といった気構えで、着替えを行っていた。
別に、みんながグラマーなわけでは無いし、
みんながスリムなわけでも、無い。
ティナは、良いスタイルをした、美人さんだったが。
…そう!
彼女とダニエルは、新婚さんだったのだ!
そして、これは、
彼らの新婚旅行だったのである!
普通、新婚旅行というのは、
ハワイかフィジーにでも行くだろう。
何の家事もしなくて良くて、
豪華なキングサイズ・ベッドで、雲のような布団に包まれて、眠るのだ。
そうで無いとしても、
イタリアかスペインにでも飛んで、
8泊9日くらい、3ツ星ホテルを泊まり継ぐのだ。
しかし、
麗しいティナ姫は、
地獄の山歩きを行い、粗末なチャーハンを食べ、
見知らぬ連中と一緒に、光の無いロッジで、雑魚寝である。
しかし、彼女は、
すこぶる幸せそうだった!
何しろ、
この、タイ放浪プランは、
ティナ自身のリクエストなのだから!
このような、劣悪な環境でも、
自ら飛び込んでいくなら、「楽しい♪」と感じる。
旦那に強要されたり、大震災に強要されたりすると、「不幸」に感じる。
そして、
大震災などに強要されたとしても、
それ以前に、自分から、
こういう環境に飛び込んで、「免疫」を培っていたならば、
大震災などの際にも、「不幸」には、感じないのだ!!
だから、
キャンプなどの趣味を持つ人たちは、
未曾有の大災害でも、大して、不幸に感じないだろう。
むしろ、ワクワクするかもしれない(笑)
10万円あっても、
アウトドア用品など買わず、
ブランドバッグばかり幾つも買い続けてきた人間だけが、
未曾有の大災害で、「不幸」を味わうのだ(笑)
大災害それ事態は、不幸でも幸福でも、どちらでも無い。
その人の培ってきた、免疫や価値観だけが、
「その体験が幸か不幸か」を、決めるのだ!
…さて、
次のボーナスで、あなたは何を買うだろう?
最高級のオーブンレンジか、それとも食洗機だろうか?
次の連休に、あなたはどこに行くだろうか?
料金の跳ね上がった、グアムか沖縄にでも、行くのだろうか?
地方のキャンプ場なら、GWだろうがお盆だろうが、
宿泊費は2,000円のままだが。
ちなみに、
今回の、タイ―カンボジア2週間の旅程で、僕が費やした旅費は、
飛行機代込みで、10万である。
そして、
山岳民族トレッキング3日間の代金は、5,000円弱である。
象も食事も、全て「込み」だ。
『首長の村の掟 -真実の物語-』