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エピソード27 『全ての子供に教育を』

エピソード27

俺は、その日のうちにもう、ロレン村をあとにした。

プーマが、ナンの町まで送ってくれた。


そこからバスに乗って、チェンマイに戻る。

もちろん、

利典さんに挨拶するためだ。そして、一部始終を話した。

彼は、「他の村を案内していれば良かったかな?」と申し訳なさそうだったが、

俺は、「そういう問題ではなかったと思う。」と、彼をかばった。

実際、そういう問題ではなかっただろう。



「教育を制度化したって、誰も幸せにはならない」

プーマの言う通りだ。

なぜ俺は、それに気付けなかったんだろう?

教育を押し付けられてウンザリしてきた、その当事者だというのに。被害者だというのに。

なぜ日本人大衆は、それに気付けないんだろう?

教育を押し付けられてウンザリしてきた、その当事者だというのに。被害者だというのに。


そんな簡単な教訓にすら気付けないのは、

日本人の知性が、低すぎるからなのだろう。

「知識」の詰め込みばかりやってきて、「知性」が磨かれていないのだ。

学校に通っていないプーマたちのほうが、知性が高いのだ。


「全ての子供に教育を」


教育というものが、「幸せに暮らすための知性」のことなのであれば、

教育が必要なのは、ロレン村ではなく、俺たちのほうなのかもしれない。


『全ての子供に教育を』

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