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エピソード28 『トルコで見つけたドラゴンボール』

昼前には目を覚まして、

ミニバスに乗って、高台の町・ウチヒサルへ向かったよ。

丘のてっぺんに、

奇岩を利用した、ちょっとした美術館があるんだ。



丘の上の美術館は、

コレといって、楽しいモンでもナイ(笑)


くり貫いた奇岩洞窟を探検する気分が、チョっとばかし味わえるのと、

高台からの眺めが、ウリと言えば、ウリだろうなぁ。



美術館を一周し終えると、

近所を、ぶらぶら歩いてみた。


奇岩をくり貫いて造った、立派な土産屋さんがあるよ。

動物の剥製とか、ドリームキャッチャーとか、

およそカッパドキアとは関係ナイものまで、ところ狭しと並んでる。

そこの兄ちゃんが、ノリが良くて、

チャイをごちそうになりながら、ゲラゲラと談笑したよ。


美術館の周りは、普通の住宅地で、

シブい顔した爺さん婆さんが、腐るほどウロついてる。

カメラを向けたりすると、

それぞれに、面白いリアクションをしてくれる。

娘さんと一緒に、道端でストールみたいの売ってて、

カメラを向けたら、母娘そろって、同じようなポーズで写真を拒んでた(笑)



美術館から少し離れて、

改めて美術館の辺りを振り返ってみると、

あの岩山は、 明らかに、

美術館のある部分よりも多く、くり貫かれた形跡がある…


それに気付いた僕は、

再び、岩山へと戻ってみた。


よくよく見ると、

美術館の入り口へ続く道とはまた違う、

舗装されてナイ小道がある…

僕はもちろん、その小道を歩いてみることにした。



小道を歩いていると、子供たちを発見!


大人の僕を見ても、警戒する様子はサッパリなく、

「カモン!カモン!」と手招きしてる。


僕は、俄然コーフンしてきた!!



子どもたちが案内してくれたのは、

美術館とは異なる、壮大な奇岩の城だった。

あっちこっちに、くり貫かれた小窓やドアが見える。


スゲぇ!!

まさに、子供たちの城だぁ!!

きっと、この辺に住む子供たちが、

何代も何代も掛けて、築き上げてきたモノなんだよ♪


彼らは、そのヒミツの城を、

見知らぬ僕にも案内してくれるという。

大人の僕にも、案内してくれるという。

言葉なんて、サッパリ通じない!

「フォト」と「ハロー」しか、通じない!


けど、彼らは、

僕のことを、「仲間だ」と判断してくれたらしい。

そして、

誰もが、満面の笑みで、

自慢の城のアレコレを、僕に紹介してくれる。

何言ってんのか、サッパリわかんない!

けど、

彼らの熱意と愛情なら、これでもかってほど、解る!



子供たちが僕を連れていったのは、

「玉座の間」のような場所だった♪


ココには誰も、

他人を支配しようとする絶対的な王なんぞは、居なかった。

子どもらが作った立派な玉座は、誰にでも、開放されていた。

みんなが、よそ者さえも、

王様気分を味わうコトが、許されているんだ♪


『トルコで見つけたドラゴンボール』

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