top of page

エピソード29

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年1月31日
  • 読了時間: 2分

8時45分。

僕がこの待ち合わせ場所に来てから、ぴったり1時間経って、

ようやくダニーは現れた!!

彼は、走って駆け寄ることもせず、

大幅な遅刻を気まずく思うような表情も、していなかった(笑)

僕は、「ダニー!!」と叫んで彼に抱きつき、

1週間ぶりの再会を喜ぶと、

45分間ものチコクなんて、すでにどーでもよくなっていた(笑)


僕らは、メトロとバスを乗り継いで、

ギザのピラミッドを目指した。

ギザのピラミッドに到着したのは、10時半頃だっただろうか。



…当初、僕が、

「7時の集合」を提案していたのは、覚えてるかい?

なぜかというと、

ピラミッド群の中でも最も古く、人々の注目を集めている「クフ王のピラミッド」には、

「午前200人、午後200人」

という、厳しい入場制限があるからなんだ。

噂によると、

みんな、8時には到着して、並び始めるらしい。

すると、7時には出発する必要が、あるだろう?

ダニーは、

「旅程の関係上、7時は無理だ」と言っていたから、

「まぁ、どうにかなるだろう」と踏んで、

8時の集合でヨシということにしたんだ。



…でも、45分のオーバーは、

さすがに計算外だったよ(笑)

案の定、

僕らが到着した頃には、

午前の分の受付は、すでに定員に達しちゃってたよ!!

そして、午後の受付は、

13時から始めるということだった。

13時までは、まだ2時間以上もあったから、

僕らは、「クフ王のピラミッド」以外の場所を、 先に観光しておくことにしたよ。



『導かれし者たち』

最新記事

すべて表示
bottom of page