エピソード2 『トルコで見つけたドラゴンボール』
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- 2023年3月11日
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トルコを訪れる旅人は、
たいていはまず、イスタンブールに降り立つだろう。
…陸路をさすらってる放浪者は、別だけど。
イスタンブールは、
横長四角形のトルコの地形に対して、
北西の端っこ辺りに、位置してる。左上。
旅のスタートを切りやすい立地と言えるね♪
イスタンブールは、首都ではナイけれど、
トルコ最大の大都市では、ある。
まぁ、アメリカのニューヨークみたいなモンさね。
普通、
その国一番の大都市っていうのは、発展し過ぎてて、味気ナイ…。
東京とあんまり変わり映えがしなくて、
異国情緒とか風情とか、そういうのは楽しめないんだよね。
でも、トルコのイスタンブールは違う!
旅行者たちのタムロする地域が、旧市街のど真ん中に位置してるから、
路面電車から眺める街並みが、イイ具合に寂びれてたりすんのさ♪
翌朝早く、その路面電車に乗って、
空港から市街地まで、移動した。
トルコの路面電車の改札口は、
見慣れない人間には、チョっと戸惑うと思うよ。
専用コインみたいのを購入して、
それを改札口に投入すると、レバーがキリキリキリって、
ひと回転するのさ。自分で、動かすんだよ?
イスタンブールに着いた僕は、
最初、降りる駅を間違えちゃったんだよね。
んで、いったん改札を出ちゃってから、間違いに気付いたんだ。
もう一度、ホームに戻ろうとして、
アレ?もう戻れない!!
そんな時に、
ビジネスマン風のオッチャンが、
僕の改札口にチャリーンとコインを投入して、軽くレバーを押して、
僕を中に促してくれたんだ!
急いでたんだろうなぁ。
一切歩みを止めずに、流動的に、全ての動作を行った!
僕が、起きた出来事に気付いて、
「サンキューベリーマッチ!!」
って声を掛けると、
振り向きもせず、左手を大きく振って、
「どういたしまして♪」を示してくれた!
優しくて、カッコイイ!!
トルコは、
都会であっても、「一般人」であれば、
およそ誰もが、こんぐらい優しくて、奉仕的だよ♪
一般人じゃなくて「商売人」だと、エゲツナイけどね(笑)
『トルコで見つけたドラゴンボール』