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エピソード2 『花ちゃんのつぶやき』

エピソード2

一部の人間たち…全体の1%程度でしょうか…は、

私たち植物が意識を持ち、会話出来ることを、知ってくれています。


なので、

「おはよう!今日も可愛いね♪」

とささやきながら水を掛けてくれたり、

美しいクラシック音楽を掛けながら栽培してくれたり、します。


「実は…真水よりも、薄めた紅茶を飲みたいのだけど…」

とささやくと、

それを聞き取り、聞き入れ、

水の代わりに紅茶を掛けてくれる人間も、居ります。

…まだ、地上に3名ほどに過ぎませんが…。



また、私たちの声を聞き取ってくれなくても、

私たちに話し掛けてくれる人間でしたら、

数百万人規模で、存在しているのです。

…でも、

フシギなことに、彼らのうちのほとんどは、

私が見ているその部屋の中で、

旦那さんをだましたり、子どものお年玉を抜き取ったり、します。

一体、

私たち「花」がその決定的瞬間だけ、

目を反らしているとでも、思っているんでしょうか…?


それとも、

「どうせ『花』には、

 告げ口することも、罰を与えることも、出来やしない」

と、考えているのでしょうか…?



私たち「花」から見ていると、

日本人というのは、どうも、

そのような傾向が強いのです。

誰かが見ている場合には、優しいのですが、

誰も見ていない場面や、相手にばれそうもない内容になると、

途端に、不誠実になってしまいます…。


…そのような内容のことは、

私たち「花」の親戚のような関係にある、

「鉱物」や「天使」も、漏らしておりました。



「鉱物」の一種であるローズクオーツの友人は、

こう申しておりました。

「私ね?

 ある、クリスタル・ショップで、売られてたの。

 店主は、まぁ愛想のとても良い、勝気な女性だったわ。

 彼女は、スピリチュアルとか、チャネリングとか、

 そういう話が大好きなのよ。

 スピリチュアルとかチャネリングとかっていうのは、

 つまり、人の心の奥底を見透かす分野よね?

 カギの掛けられたドアの奥を、見透かす分野よね?

 つまり、彼女のお店には、「真実を見透かす能力」のあるお客さんも、

 大勢、訪れるのよ。

 ローズクオーツである私と、会話していくお客さんも、居たわ?

 …そのことは、店主は、充分に承知のハズよね?


 それなのに、なぜか、

 店主は、嘘を付くのよ。

 カタチがイビツで、売れ残りだった私に、

 『店長のオススメ!』というシールを、堂々と、貼り付けたの。

 おかげで私、翌日に、『お嫁に行けた』んだけれども。


 …わかるかしら?

 「真実を見透かす能力」のあるお客さんが、大勢訪れるのに、

 『店長のオススメ!』なんて、真っ赤なウソを付いてしまって、

 恐ろしくは、ないのかしら?


 私が『お嫁に行った』お家は、

 他にもたくさん、『鉱物』のお仲間が居たのだけれど、

 彼らと話をしてみると、

 どうやら、どこのクリスタル・ショップも、同じようなものなのよ。

 100円で仕入れてきたガーネットに、800円の値を付けて、

 『大特価!』のシールを、貼るんですって。

 …人間にとっては、

 100円で仕入れたものを8倍の値段で売ることが、

 『大特価!』なのかしら?」


…とまぁ、

友人のローズクオーツは、そう申しておりました。


『花ちゃんのつぶやき』

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