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エピソード30 『トルコで見つけたドラゴンボール』

子どもたちの城から離れて、

ウチヒサルの住宅地を歩いてみる。

のんびりしてて、イイ町だよ♪


あっちこっち歩き周って、

気が付いたら、

ギョレメに戻る終バスが、終わっちゃってた!!

トルコは、

夜の8時くらいまで、かなり明るいんだ。

だから、時計も見ずに遊んでると、時間の感覚が狂っちゃう!



強引にヒッチハイクをして、

なんとか、ギョレメの町に戻ってきた。


宿に戻って気が抜けると、

なんだか、吐き気がする…


布団にもぐって横になってみたら、

湿った布団では逆効果だったみたいで、

悪寒もしはじめた…


綺麗な空気を吸おうと、玄関先に飛び出すと、

今度は、手足がシビれて動かない…!!


終いには、

地面に突っ伏したまま、吐いてしまった。


手足はシビれて動かないわ、悪寒と吐き気はヒドいわ、

とにかく、味わったことのナイ症状・苦しみで、

本当に、このまま死ぬかと思った…!!!



僕の異変に気付いた、リチャード・ギア似の宿のオーナーが、

車で病院に運んでくれた。



医者は、診療はそっちのけで、

「インシュランスは持っているか?」

そればっかり、尋ねてきた。

しばらく問答して、

インシュランスというのが保険のコトだと解った。

この頃はまだ、海外保険に加入していたから、

「YES」と答えた。


すると医者は、僕に点滴を施しはじめ、

そのまま一晩、入院することになっちゃった。


しばらくは苦しかったけれど、

薬が効いてきたのか、

やがて、すやすやと眠りに落ちた…



翌朝、目を覚ますと、

手足は動かせるようになっていたけど、

まだ、すいすい歩けるほどでは、なかった。


でも、

リチャード・ギアは、もう居なかった。

宿に電話をしてみると、

とてもとても不機嫌そうだったけれど、

迎えに来ることを、渋々、了解してくれた。


診療代の清算をすると、

300ドル以上も掛かっていた。

もしものために、

クレジットカードを持っていて、助かった!

(普段は、カードは使わない)


リチャード・ギアの車に乗って、宿へと戻る。

通常なら、30分くらいで着くはずだった。


けれど、

途中で車が故障して、

ガソリン・スタンドで立ち往生しちゃった。

リチャード・ギアは、

「全部オマエのせいだからな!」

と、ぷんぷん怒った。


そして、

「タクシー代として、20ドル払え!」

と言い放ってきた。


僕は、何も言わずに、それに応じた。


その日は、宿で一日、眠り続けた。

ただ、洞窟部屋はもうコリゴリだったから、

普通の部屋に変えてもらった。



この日は、

海外放浪を始めて以来、

最もテンションの低い一日だったろうなぁ。


唯一の救いは、

同じ宿に泊まっていた外国人旅行者たちが、

とても良いヒトたちだったコトだよ。


『トルコで見つけたドラゴンボール』

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