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エピソード32 『首長の村の掟 -真実の物語-』

「3日間の友人達」とは、それでもう、お別れさ。

ティナたちとは、メールアドレスの交換をしたけれど。

帰国後に、何通かやり取りしたのは、覚えている。

「立派なマイホームに住むことになったから、

 ベルギーにお越しの際は、ぜひ、お立ち寄り下さい♪」

なんて、イキなことが書いてあったのを、覚えている。

もう、交流は途絶えてしまったけれど。



僕は、その日の夜行バスで、

メーホンソンの町を目指すことにした。


…おや?

3日間のトレッキング・ツアーを終えたばかりなのだから、

一晩くらい、宿でゆっくり休んでも、良さそうなものだ。

けれども、

旅の最中というのは、なぜか、体力の回復が早く、

どんどん先に進めてしまう。


「パワースポットのような場所に、出入りすることが多いから」

という理由が、一理ある。

また、

放浪中は、

ランナーズ・ハイというか、ナチュラル・ハイのような、

高揚した精神状態になりやすいからというのが、大きいと感じる。

…もちろん、

大麻もドラッグも、やっていない。

次々に目の前に訪れる、「初体験!」の数々が、

否応にも、旅人たちの精神を、高揚させてしまうのだ。

だから、

日常生活の中では出来そうもないようなムチャが、行えてしまうのだ。


「旅人」たちは、「初体験」が大好きだ。

常に、新鮮な出来事に、触れていたい。

「旅行者」は、「いつもと同じ」が大好きだ。

だから、当たり障りない3ツ星ホテルと、巨大な観光バスを、ハシゴし続ける。



「初体験」という言葉は、

日本人にとって、セックスを連想させる。

しかし、

セックスとは全く無関係な事柄に関しても、

「初体験」というものは、エクスタシーを与えてくれるのだ。

そして、

発展途上国というのは、「初体験」な物事の宝庫なのだ!


『首長の村の掟 -真実の物語-』

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