エピソード39 『トルコで見つけたドラゴンボール』
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- 2023年3月12日
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夕暮れの路地裏を、
大きな光が貫いた…!
僕が路地裏の空き地を通り掛ったとき、
子どもたちの姿を見かけた。
笑い声が笑い声を呼び、
次から次へと、子供たちがやってきた。
この街は、旅人慣れしていないハズなのに、
子供たちには、そんなコトはお構いナシだった。
ほとんどの子供たちは、
1枚でも多く、写真に写りたがった。
仲間たちを押しのけて、
カメラのまん前に、躍り出ようとした。
…近すぎて、むしろ写らない(笑)
そのように説明しても、
彼らは理解出来ないし、聞こうともしない(笑)
その中で唯一、
ロイヤルブルーの服を着た少女だけは、リアクションが違った。
異国の旅人に興味津々でも、
前に躍り出るようなコトは、しなかった。
僕は、逆に、彼女が気になったし、
彼女の笑顔を、写真に収めたくなった。
ロイヤルブルーというのは、そういう色なんだ。
「何もしない」ということで、革命を起こしてしまう。
真実を見るために、逆に、目を瞑る。
…結局、
「東の地は危ない!」
という噂は、何だったんだろう??
『トルコで見つけたドラゴンボール』