エピソード3
フォーク・ミュージシャンやロック・ミュージシャンは、
世の中の矛盾や政治家の虚勢について、
揶揄したりする人も、多い。
けれども、
そんな自分だって、
矛盾に満ちているし、虚勢に満ちている…
商業音楽なんて、
「あちこちにコビを売る世界」だよ。
そんな自分に気付いて、
自分の情けなさについてリアルに吐露する人も、
フォーク系の詞を書く人の中には、多い。
Mr.ナントカというバンドなど、そういう人たちだ。
ああいう詞に、とても共感する。
自分のことを棚に上げていないし、謙虚だからだ。
…でも、
「そのような詞を3年以上も書き続けている」となると、
今度は、興ざめしてくる…。
「この憂鬱なサイクル 早く抜け出さなきゃなぁ」
なんて唄い続けてるんだったら、早く抜け出せよ!!
って、思わないか?
オレは、思うんだ。
「いつまでウダウダしてるんだ!
どうすべきかは知ってるんだろう!?」
ってさ。
…そしてオレは、
他でもなく、「オレ自身」に対して、そう思っているんだ…
『ゆずと林檎』