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エピソード3 『アオミ姫』

エピソード3

「ねぇ、私、

 お姫様なんてヤメたいわぁ。

 礼儀作法(れいぎさほう)も算数も、もう、ウンザリ!!」

お姫様は、

ペットであり親友でもある、ホトミにグチりました。


ホトミは、犬です。

犬ですが、まっ黄色のカラダをしています。

おでこのところに、☆のマークが付いています。

なんともめずらしい犬なんですが、

姫の部屋にはめずらしいモノばかりですから、

べつに、誰もフシギがったりは、しません。



「ホンマに、姫、やめたいんかなぁ?」


「へ??

 今、誰かしゃべった??」


「ワシだよ。ワシ」


「ワシ??」


「姫のひざの上に、おるやろがぁ?」


「へ??

 ホトミがしゃべったの??」


「そうやぁ。」


「犬が、しゃべれるワケ、ないじゃない!?」


「そんなこと、どうでもえぇわぁ。

 それより、姫さん。

 姫様稼業(かぎょう)を、辞(や)めたいんかなぁ?

 ホンキかなぁ?」


「ホンキよ!

 もう、コリゴリだわ!!」


「せやかて、

 可愛いドレス、着れなくなるでぇ?

 オモチャもケーキも、なくなっちゃうでぇ?」


「え…?

 そ、そんなの、アオミ、興味ないわよ!!

 もう、飽(あ)きちゃったわよ!!」


「ホンマぁ?

 女に二言(にごん)はナイかぁ?」


「ホンマよ!!」


「よし。

 じゃぁ、手を貸してやるさかい。

 窓を開けてみなはれ。

 今ちょうど、

 窓そうじのあんちゃんが、カベに足場をこさえてるんやわぁ。

 その足場をたどれば、 姫さんでも、脱出(だっしゅつ)できるでぇ。


 今なら、そうじのあんちゃんも、昼メシ食べてるわぁ。


 どうする?

 こんなチャンス、2度とナイかもしれへんでぇ?」


『アオミ姫』

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