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エピソード3 『トルコで見つけたドラゴンボール』

僕は、ブルーモスクの周辺を徘徊しながら、宿を探した。


ブルーモスクは、イスタンブール観光の中心地と言えるよ。

だから、宿もこの辺りに密集してる。


裏手の辺りは、

新興ホテル街の建設が、ものすごいハイペースで続いてる。

色とりどりのペールカラーの、西洋風の豪邸が、

幾つも幾つも並んで、互いに競い合うようなカンジさ。


この辺は、食事にしたって、物価も高い。

イスタンブールの現地物価は、日本の1/3程だろうけど、

でも、こうした新興ホテル街だと、日本とほとんど変わらない!

宿も1泊、5,000円くらいはするさ。



でも、

そういう利便性の高い地域でも、

上手く探すと、安い宿があるんだよ♪


ガイドブックを頼りに僕が見繕った宿は、

同じ立地の中にあって、わずか800円ほどだよ♪

まぁ、ドミトリー(相部屋)形式ではあるけれども。

それにしたって、

他のドミトリー宿の半額くらいの値段だろうなぁ。


それは、

老舗の、ペンションみたいな宿なんだ。

こういうところは、

この街が超観光地化する以前から、ココに宿を構えてるんだよ。

すると、他の新しい宿とは違って、高い不動産コストが掛からないんだ。

そして、貧乏パッカー思いの心優しい主人が、営んでる。


だから、

べらぼうな安さで、泊まるコトが出来ちゃう♪

宿でありつつ、彼らの住居でもあるから、

イスタンブールの人々の暮らしも、垣間見れる♪


リビングには、

様々な言語のガイドブックやなんかが並んでて、

旅人たちには、とても心強い♪



こういう、

資本主義のセオリーから逸脱した宿が、

どこの観光地にも1軒くらいは、ひっそりと佇んでる。

バックパッカーの中でも賢い連中は、

たいてい、こういうタイプの宿を見つけて、泊まり歩いてる。


…かといって、

ガイドブックを開いて、一番安い宿に行けばイイってモンでも、

ナイんだよ?

「安かろう、悪かろう」な宿も、ある。

それに、

宿泊料以外のトコロで儲けようと企んでる宿も、多いからねぇ。


『トルコで見つけたドラゴンボール』

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