エピソード3 『首長の村の掟 -真実の物語-』
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- 2023年3月11日
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列車がチェンマイに到着すると、
駅の前には、独特な乗り合いバスが、並んでいるだろう。
ワインレッドっぽい色をした、霊柩車みたいな形の乗り物だ(笑)
いや、洒落たセンスではあるのだけれど、
どうも、霊柩車を知っている人種からすると、笑ってしまう。
この乗り合いバスが、
チェンマイ各地への交通網になっているようなのだけど、
バックパッカーたちが集まる旧市街には、直行便が無い…
みんなは、どうしているんだ?
宿の予約を取っているなら、
チェンマイの鉄道駅まで、迎えに来てくれるかもしれないけれど、
バックパッカーたちの多くは、宿の予約なんて、取らないだろう。
僕は、駅であれこれ考えた挙句、
旅行者向けのインフォメーション・オフィスの近くまで、
この乗り合いバスに乗ってみることにした。
インフォメーション・オフィスは、旅行者が訪れる場所なのだから、
そこまで行けば、どうにかなるだろう。
駅前の大衆食堂で、
チャーハンみたいなのを食べて腹ごしらえをすると、
僕は、その赤い霊柩車に乗った。
このまま、死ななければ良いけど(笑)
インフォメーション・オフィスに到着すると、
カウンターで、旧市街への行き方を訊いてみた。
旅行者なんて、これっぽちも来ていなかった。
こんな不便な場所にインフォメーション・オフィスを構える理由が、
さっぱり、解らない…(笑)
そして、
わざわざ訪れて、尋ねてみたところで、
明確な答えは、得られなかった(笑)
ただ、
旧市街の安宿マップのようなものを貰えたのは、有り難かった。
『首長の村の掟 -真実の物語-』