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エピソード48 『トルコで見つけたドラゴンボール』

…結局、このワンの街にも、

「バカで野蛮なクルド人」というのは、

ぜーんぜん見当たらない…


僕は、彼らを避けるどころか、

クルドという民族にとても強い興味を抱いちゃった♪


色んな人たちと話をしてみたけれど、

みんな、自分の民族に、強い誇りを持ってた。



実は、クルド人というのは、

「国を持たない民」なんだ。

トルコやイランの辺りに広く分布しているのだけれど、

独立を、認めてもらえていないんだ。


つまり、彼らは、

トルコ人から迫害を受けているんだね。

だからトルコ人は、

口を揃えて、クルド人の悪口を言っていたのさ。


…けれど、

いくらクルド人と話をしても、

彼らの口から、

トルコ人の悪口というのは、ただの一度も、耳にしなかった!


彼らは、たとえ迫害されていようとも、

その相手の悪口を言ったりは、しないんだ!



…まぁ、暴動を起こすクルド人っていうのもいるけどね。

死者が出たり建物が壊れたりするようなこともある。

でも、そういう過激派はごく一部なんだよ。全体の1パーセントにも満たないさ。


『トルコで見つけたドラゴンボール』

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