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エピソード4 『トルコで見つけたドラゴンボール』

僕は、宿に荷物を置くと、

早速、散歩に出掛けたよ。


その安宿は、

新興ホテル街と旧い住宅街の、境目のような場所にあった。

だから、シブい路地裏の風景も楽しめるし、

モダンな観光街の風景も、楽しめる♪

どちらも、楽しいよ。



路地裏で黒猫と追いかけっこをした後は、

まだ舗装も完了していない新興カフェ街を、歩いた。

洒落たセンスのカフェが、幾つも並んでる。


僕は、そのうちの一軒を選んで、

軒先のオープン・テーブルで、昼食を摂った。

メニューがよくわかんなかったけど、テキトーに注文してみたら、

やたらと豪勢なランチセットが現れた!

シシカバブみたいな肉の塊に、

たくさんの生野菜とライスが、添えてある。

そして、別皿で、

小麦粉を捏ねて熱しただけみたいな、シンプルなパンが付いてくる。

ライスがあるのに、パンも付いてくるんだよ(笑)

旅行者向けのレストランは、

だいたい、こんなカンジのランチセットばかり出してるね。


トルコでは、およそ必ずと言ってイイほど、

頼んでもいないのに、パンが付いてくる。

この、小麦粉を捏ねただけの土着民っぽいパンか、

またはフランスパンだね。

多くの店が、食べ放題にしてるよ。パンだけはね。


観光客向けの高級な店だけじゃないよ?

日本や多くの観光地では、大きな値段を取るために、

頼んでもいないのに過剰なサービスを詰め込もうとするよね。

でもそうじゃないんだ。

トルコでは、ジモティ向けの安っすい店でさえ、パンを食べ放題にしてる。

これはさ、「お腹いっぱいになってね」ってことなんだよ。客への気遣いさ。



食事を終えるとまた、歩き出した。


すると、

見知らぬオッチャンに、声を掛けられた。

「おい!キミが背負ってるそれは、

 ギターじゃナイのかい?」

「うん。そうだよ♪」

「ワシの店に来たまえ!

 一緒にセッションでもしようじゃナイか♪」

「えぇー!?

 イイねぇ♪」


僕は、このオッチャンに着いていくことにしたよ。

店は、すぐ近くにあった。

半地下のような立地にある、小さなバーだ!

フロアの奥には、簡素なドラムセットが置いてあった♪

開店前のこういう時間には、

音楽スタジオ代わりに、遊んでるんだろうね♪


僕が自分のオリジナル曲をテキトーに歌うと、

オッチャンはそれに合わせてドラムを叩いた。

2~3曲歌って、さよならしてきたよ。


こういう、商売とは関係のナイ交流に、「旅」の面白味があるね♪

パックツアーや団体観光をしてたら、絶対に味わえないからねぇ(笑)


『トルコで見つけたドラゴンボール』

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