エピソード4 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
- ・
- 2023年3月6日
- 読了時間: 2分
私は、幼稚園の頃から、本が好きだった。
小学校5年生の頃にはもう、
「司書になるー!」と、周りに公言していた。
中学校の頃には、司書になる方法を調べていた。
それによると、
とにかく、大学か短大には、行かねばならないようだった…
私は、勉強が出来ない子では、決して、無かった。
それこそ、それまでに読み漁った無数の本たちが、
学校の勉強も、ずいぶんと助けてくれたし(笑)
それに、
読解力が育まれていれば、どの科目も、それなりには取れる。
お芝居も好きで、演劇部員だったから、
勉強だけに専念するような子ではなかったけれど、
ノートはちゃんと取ったし、試験の1週間前には、試験勉強もした。
その結果、
推薦入試で大学を決められるだけの内申点は、持っていたらしい。
けれど…
私は、「学校の勉強」には、大した価値を見出せなかった。
高校までは頑張ったけど、
大学や短大に進む気には、なれなかった。
司書になるためには、大学か短大に進む必要があるようだったけれど、
かといって、「司書になるために進学」っていうのは、
どうにも、私には、受け入れられなかった…
「別に、短大にでも進んで、
遊んで暮らせばいいじゃん?」
と言う友人も、居た。
たしかに、日本の短大生なんて、
本当に勉強に励んでいる人は、ほとんど居ない(笑)
遊んで過ごすことだってできるのだろうけれど、
それもまた、違うような気がした。
「親に何百万も払わせて、自分は努力しないで、
輝かしい学歴だけ、手にするのか?」
…それは、面白くない選択だった。
我が家が金持ちではなかったことも、
私の考え方に影響してるとは、思う。
『ヒミツの図書館お姉さん♪』