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エピソード4 『花ちゃんのつぶやき』

エピソード4

私たち「花」のことを、

少し、お話しましょう。


繰り返しになりますが、

私たち「花」は、「意識」を持っています。

考えたり、感じたり、出来るのです。


人の心を読むことまでは、出来ません。

オーラを感じることならば、可能です。

オーラをスキャンすれば、

その人の精神レベルや霊的レベルがどの程度か、

だいたい、わかります。



私たちは「見る」ことが、出来ます。

人間の皆さんが二つの瞳で「見る」のとは、

やや違う概念であるようです。

私たちには、瞳はありません。

が、ある意味では、ボディ全体が瞳なのです。



例えば、

学校のそばの通学路に咲くスイートピーは、

目の前の通学路のことなら、たいがい何でも知っています。

…私がその、

通学路に芽吹いた、スイートピーの一輪だったのですが。


通学路に生まれた私には、

「その学校の児童数が何人であるか」を、

子どもたちや教員たちの会話の中から、うかがい知ることが出来ます。


人間が、車という鉄の塊に乗って、急ぎ足で移動することも、

通学路を観察をする中で、学習します。

ですから、

大概の「花」仲間とは、「車の話題」が可能です。



しかし、

「1年1組の教室の中に、何があるのか」

といったことは、ほとんどわかりませんでした。

「黒板なるものが在る事」は、生まれてすぐにわかりましたが、

「黒板がどのような物か」は、わかりませんでした。



ある時、

私のすぐそばに咲いていた、あるスイートピーが、

ある1年1組の女の子に摘まれて、「引越し」をしました。

そのスイートピーは、

牛乳瓶という名の花瓶の中で、第二の人生をスタートしたのです。


すると、とても面白いことが起こるのです!

友人のスイートピーが、1年1組の教室の中で得た情報は、

私たち全てのスイートピーも、瞬時に共有出来るのです!

すると、こつ然と、

「黒板なるものがどのような物であるか」も、解るようになるのです!


…このような仕組みのことを、

「集合意識」と呼ぶようです。

このシステムは、とても面白いものです!

友人のスイートピーたちが「引越し」すればするほど、

私たちの種全体が、「物知り博士」になっていくのです!

現代の言葉を使うなら、「ウィキペディア」になっていくのです!



この、「情報の共有」は、

何も、某小学校の通学路に原生したスイートピーに限定されません。

世界中至るところに咲く、スイートピー仲間たちの情報を、

私たちは、共有しています。

ですから、

「スイートピーという種の花」が持つ情報量は、

相当なものになります。

国一つを構築する程度のアイデアは、持ち併せています。



…しかし、

同じ花であっても、ダリアという種の持つ情報は、

私たちには、うかがい知ることは出来ないのです。

あくまで、スイートピー限定なのです。


しかししかし、

近年、面白いことが起こり始めています!

人間たちは、私たち「花」というものを、

別々の種同士で、掛け合わせたりしますね?

すると、

「結婚」した全く別の種の花の情報をも、共有出来るのです。



…正直に申しますと、

私たち「花」の立場からしますと、

人間たちが好む「品種改良」という行為は、

全く、全く、喜ばしいものではありません…

私たち個々の種の、個性が消失してしまいますし、

また、思考が混乱してしまうのです…


共有出来る情報が増えるのは、喜ばしいことだとも言えますが、

かと言って、

日本の通学路に咲く私たちが、「花」としての生涯を全うする上で、

ミシシッピー州に咲く花々の情報は、必要ないいのです…。


出来ることならば、

品種改良という行為は、控えていただきたいのです…。


『花ちゃんのつぶやき』

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