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エピソード5 『ヒミツの図書館お姉さん♪』

エピソード5


私は、お芝居の道に進むつもりはなかったし、

私の高校の演劇部はのんびりした部活だったから、

放課後にはしょっちゅう、近所の図書館に行った。

近所と言っても、自転車で20分くらいは走る必要がある(笑)


私は、幼い頃からその図書館に通い詰めていたから、

図書館のスタッフとは、かなり顔見知りになっていた。

たいていのスタッフは、私の名前くらいは覚えてくれていたし、

「絵本が大好きだ」ってことくらいは、知ってくれていた。



高校2年のとき、

ある司書のおばちゃんに、「司書になる夢を持っている」

ということを、伝えた。

そのおばちゃんは、

「だったら古藤さん、

 図書館に通うんじゃなくて、絵本を読むんじゃなくて、

 塾に通って、参考書を読んだら良いんじゃない?」

と、眉をひそめて言うのだった…

その道のスペシャリストの言うことは、

心にズシリと、のしかかるものがあった。

親に「勉強しなさい」と言われるのより、ずーっとキツかった。


でも私は、メゲなかった。

その程度で、10年来の夢は冷めるものでは無かったし、

勉強する気も無しに、大学に行く気には、なれなかった。



私は、こういう自分のこだわりに対して、

「私って、ガンコなのだろうか?

 ガンコな人間には、なりたくなかったのになぁ」

と、悩んだ時期がある。

でも、部活のあるセンパイが、

「古藤さんは、ガンコじゃないよ(笑)

 ヤギみたいに、穏和だからねぇ。

 キミみたいのは、

 『ガンコ』じゃなくて、『信念がある』って言うんじゃない?」

と、言ってくれた。

そうして私は、高校2年の時に、

「ガンコ」と、「信念がある」の違いを、理解した!

それからは、

自分の価値観に対して、ほとんどブレなくなった。

誰に何を言われても。



若いうちに、

こういう「心の師」みたいな人に出会うと、

人生はとても豊かになるし、自分らしく生きられる♪

そして、

「心の師」みたいな人は、

たいてい、文学畑に生息しているようだった。

「サッカーが大好きな哲学家」

というのは、聞いたことがない(笑)



『ヒミツの図書館お姉さん♪』

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