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エピソード5 『沖縄クロスロード』

エピソード5

大学進学する気のないコたちにとって、

高3の2学期3学期は、なんとも気の抜けたコーラみたいだ。

沖縄旅行の計画で頭がイッパイになっていようがいなかろうが、

この時期の勉強なんて、さっぱり身が入らない。

いったい何のために朝も7時から起きて、毎日学校に来なきゃならないの?

今さらエンドウマメの遺伝について勉強して、どんなメリットがあるの?

こんなことしてるくらいだったら、

アルバイトに専念して、お小遣い稼ぎ…じゃなくて社会勉強にでも励んだほうが、

よっぽど有意義な気がしてくる。


…よく考えてみたら、高3の2学期に限ったハナシじゃない。

専門学校なんてロクな試験もナシに入れてしまうのに、

何を私は、3年間も律儀にサインコサインとかやってきたの?

それだったら、15才から早々に、デザイン会社のインターンとかやってたほうが、

ずーっと就職に役立ったんじゃないのかな?


どうもユカは、今までアタリマエと思っていた事柄の数々が、

とてもコッケイに感じるようになってしまった。



ユカに限らず大学進学しないコたちの大半は、

少なからず、ユカと同じようなバカバカしさを感じているようでした。

大学進学を希望するコたちだけは、

メンデルとかエンゲルとかを、宝石のように愛でているようでした。


大学進学組と非進学組とで、派閥が出来てきました。

大学進学組は、すでに進路の決まったコたちも含めて、とてもナイーブでカリカリ。

経済不況の話題なんか話すようになっちゃって、その顔からは笑顔が消えていく。

でも彼らは、そんなインテリ・スタイルこそが自分を幸せにするんだと、

そう信じて疑わないようでした。

対して、

非進学組は、相変わらずお気楽に暮らしています。

いつもニコニコしながら。


ちなみにマリは、看護学校に進む。

あの子はけっこう頭が良いので、医大進学も不可能じゃないと思うけど、

「医者にはなりたくない」って言ってる。

医者より看護師のほうが優しいイメージがあるから、看護師のほうが良いんだって。


そしてヒヨリは、美容系の専門学校に行くつもりらしい。

まだ何の準備もしてないようだけど、大丈夫なのかな?

絵が上手だし、案外器用だし、ネイリストとかあの子に向いてると思う。


『沖縄クロスロード』

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