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エピソード6 『ゆずと林檎』

エピソード6

オレが相方よりも優れている点と言えるのは、

鍵盤楽器が弾けることだと思う。

オレらは、ツイン・アコギのデュオであるけれど、

ピアニカなんぞを、たまに握ったりする。

路上ライブの時代には、かなり重宝した。


けれど、アイツのギターの巧さから考えると、

アイツが鍵盤の練習に取り組んだら、

すぐに、かなりのレベルに上達しそうな気がする。

鍵盤はオレの担当だという暗黙の了解があるから、

アイツは、鍵盤には近づかないだけなのだ…。



あんまり認めたくないのだが、

オレは、このユニットにおいて、

「ルックス担当」なだけのような気がする。

または「ムードメーカー」だ。



多分、オレは、カッコイイ方だと思う。

カッコイイというか、可愛いという感じか?

いずれにせよ、「女子ウケの良い顔」を、親から授かれた。

親から授かっただけだ。

オレが努力したワケじゃない。

だから、何の自慢にもならない。



ルックスが女子ウケすることは、

ある意味では、とても喜ばしいことではある。

それに、みんなからも、羨ましがられる。


…でも…


当の本人からしてみると、

オレに「好き」って言ってくれる女の子にせよ、

オレの曲を購入してくれる人にせよ、

「オレの人間性」ではなくて、「オレのルックス」に惹かれて、

支持してくれてるだけな気がして、ナイーヴになるんだ。


人間性が評価されないのは、

虚しいものだったり、するのだ…



自分にキビしい、向上心の強い美男美女たちは、

多分、誰もが、同じような悩み(わだかまり?)を抱えていると思う。

「顔やルックス以外のところで、私を評価してくれ!」

と、思うようになるのだ。


『ゆずと林檎』

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