エピソード6
席は、「全席自由」だった。
すると、チケットを管理するスタッフは必要ナイし、
座席に誘導するようなスタッフも、必要ナイよね。
ボクらは、
ほぼ開場と同時に会場入りしたから、席を自由に選べた。
一番後ろの、真ん中辺りに陣取った。
…「音楽聴く」のが目的だったら、
最前列には、陣取らないほうがイイよ?
最前列は、料金が高いだけで、音響はサイアクだから(笑)
だから、好んで最前列に陣取るようなヒトたちっていうのは、
「音楽を聴きたい」んじゃなくて、
「ミュージシャンの顔を見たい」だけなんだよね(笑)
誰かが言ってたなぁ。
「CDよりもライブのほうがずっとサウンドが良いから、
10,000円払っても、ライブを観る価値はある!」
…本当に、そうだと思う?
CDよりもライブのほうが優れているのは、
あくまで、音の「迫力」だけだよ(笑)
ライブ音源のCD、聴いたことナイ?
歌なんて特に、ヒドいモンだよ。
ライブだと、どうしても叫ぼうとしてしまうから、
かなり上手い歌手でも、金切り声のダミ声になっちゃう…。
まぁ、リバーブを効かせまくってるから、
ライブ会場で聞く分には、
耳障りな音は、気にならなくなっちゃってるけど…
つまり、
「音を巧みに偽装している」のが、ポップスやロックのライブなんだよ。
クラシック音楽で、且つとても上手い楽団であれば、確かに、
「CDよりもライブのほうが、サウンドが良い」
と言えるときも多いよ?
でも、ポップスやロックなど、
「スピーカーを置いて、電気加工している音楽」は、
「音量をハデに増幅している」っていうだけで、
CDより良いサウンドを届けていたりは、してナイよ(笑)
人間は、
重低音がズシーーーンって重くのしかかると、
迫力があって、スゴい音楽であるかのような「錯覚」を受けるんだ(笑)
ベースの弦そのものは、「べんっ」って、小さく鳴ってるだけなんだけどね(笑)
ハリウッド映画なんかも、
この「重低音のマジック」を、狡猾に使ってるよね。
…まぁ、
ライブに限らず、CDなどの音源にしたって、
特に、ギターやベースは、
「電気のチカラで、ハデに装飾・増幅しまくってる」だけなんだよ?
ロックなんて特に、「誇張の音楽」なのさ(笑)
整形手術しているアイドルよりも、酷いかもしれない。それくらい装飾されてる。
弾き方も、ものスゴいハデなヒトが多いけど、
あれはただ、カッコ良く見せたいから、大げさに演じてるだけだよ(笑)
ビジュアル系のバンドは、特にその傾向が強いなぁ。
…つまり、
しょっちゅうライブに繰り出す人たちって、
「良いサウンドが聴きたい人たち」じゃなくて、
「見た目に騙されやすい人たち」なんだよね…
すると、
電気を使ったライブばかりしているヒトたちは、
「無知な大衆を騙してでも、カッコイイと思われたい人たち」なんだよね…
演奏に誤魔化しが利かないのは、ドラマーくらいだろうなぁ。
ポップスやロックのライブを演る人たちと観る人たちの言動は、
「カリスマ的な教祖と、それを崇拝してやまない信者」に、
とてもよく似ている。
はたから見れば、ね。
つまり、特定のミュージシャンのファンクラブに入るような人たちは、
宗教信仰者のことを、笑える立場じゃ無いよ?(笑)
プロ野球球団のファンクラブや、応援団に入る人たちも同様。
政治家の後援会に所属するような人たちも、同様。
みんな、宗教信仰者の言動と、同じようなことをしている。
「盲目的」なんだ。
『クラシックの革命児』
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