エピソード６ 『トトロの森のけもの道』

エピソード６

…うーん、「ハナシは進む」けど、

「ドライブは進まない」なぁ、一向に…

今、キミ、イライラしてる？

僕が、ぐだぐだと能書きばっかり垂れてて、

車が一向に走り出さないから、イライラしてる？

…だとすれば、

キミもまた、ソニーの社員と、オンナジなんだよ（笑）

「目的地なんて、キッカケに過ぎない」

ってコトを、悟ってナイんだ。

ハルオにとって、

自分の車が「トトロの森」に辿り着くかどうかが、どーでもイイように、

僕にとっては、

この文章が「トトロの森」に辿り着くかどうかなんて、

どーでもイイのさ（笑）

…モチロン、

僕は、「トトロの森」に辿り着くことを前提に、

この文章を書き始めたんだけどさ？

書いてるうちに、「もっと有意義な何か」を見つけちゃったとしたら、

アッサリと、読者を裏切っちゃうよ？

…もしかしたら、

市川からも出ないまま、終わっちゃうかもしんない（笑）

長編小説のつもりで書き始めたけど、

３ページ後に、終わっちゃうかも、しれないよ？

僕にとって、「目的地」なんて、どーでもイイからさ♪

「トトロの森」に辿り着くことよりも、

当初の構想通りに仕上げることよりも、

「自分と読み手にとって有意義な文章を、楽しく綴る」

ってコトが、重要なんだ。

文芸賞に入選するかどうかも、どーでもイイし、

印税がガッポリ入るかどうかも、どーでもイイんだよ（笑）

…しょうがないから、

ちょっとは、ストーリーも進めようかなぁ。

ハルオは、

市川インターに続く道を、のんびり走り、

そのまま、

『トトロの森のけもの道』