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エピソード7 『ヒミツの図書館お姉さん♪』

「抜け道」なんていう言葉は、

それまでの私の脳内辞典には、ほとんど存在していなかった。

「抜け道」というと、

税理士と悪だくみして脱税をしてしまうような、

そういう、卑しいイメージがあったからだ。

私の表情が曇ったのを察知して、

レノンさんは、あわてて訂正をした。

「ほっほっほ!

 『抜け道』という表現が、刺激的過ぎたかな?

 なぁに、

 身分証の改ざんやら、法に触れることは、行わんよ(笑)

 ワシは、

 60の時に一旦、司書職員を退職した。

 公務員資格も、満了した。

 しかしな?

 ワシはもう少し、本や利用者たちと戯れておりたかったし、

 この図書館も、ワシのスキルを失いたくはなかった。

 そこで考えたのが、

 シルバーセンターのほうに掛け合って、

 『図書館の清掃員』として、契約する案じゃった!

 そのアイデアを、誰が言い出したかは覚えとらんが、

 そのような児童文学が、あった気がする。思い出せんが…。」

「そんなことが、できちゃうんですかー!?」

私のイメージしていた「抜け道」ほどブラックじゃなかったから、

私は一安心した。

そして、心に大きな希望の光が灯ったのを、感じた…!



『ヒミツの図書館お姉さん♪』

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