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エピソード7 『守護天使 -愛と奉仕の物語-』

エピソード7

朽ち果て、植物としての生が終わると、

私の霊魂は再び、空へと戻っていきました。霊界です。


その頃にはもう、タッ君への強い憧れは、静まりかえってしまっています。

霊魂は、物質的な転生をはじめると、

以前の転生の記憶を、ほとんど失ってしまうからです。

花としてオランダで暮らす私は、

日本で小石だったころのことなど、微塵も思い出さないのです。



植物としての転生が終わると、

私たちは、大きく2つのグループに分けられます。

1つは、花だった者たちのグループ。

もう1つは、花を咲かさない者たちのグループ。


花だった者たちは、セックスの喜びを経験したので、

女性性の比重が強い天使となります。

天使に性別は存在しないのですが、

ほとんどの天使は、どちらかの性を意識しながら、振舞っています。

彼女たちは、

人間としての転生を命じられたときも、女性の体で生れ落ちます。


花を咲かさない者たちは、

男性性の比重が強い天使となります。

天使の中では、ごくわずかな量です。

彼らは、セックスの喜びをまだ知らないので、

人間としての転生を命じられた際も、

あまりセックスには関わらない生を過ごします。

研究者になったり花屋さんになったりします。



植物としての生を終えたばかりの天使は、

ほとんどの場合、しばらくは霊界に留まります。

霊界から、人間のサポートを行うのです。

私もやはり、霊界をうろうろとしていました。

ポニョの妹たちみたいに、これといった個性もなく、名前も持たず、

誰かの立ち向かう方向に、追い風を吹かすようなことをします。

「崖の上のポニョ」で描かれている、ポニョの妹たちの振る舞いは、

まさに、新米天使たちの振る舞いそのものです。

何が善か悪かもわからず、気にせず、

とにかく、身近な先輩を応援し、支援し続けるのです。


『守護天使 -愛と奉仕の物語-』

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